当社は、このたび、一般電気事業部門別収支計算規則(経済産業省令)に基づき、平成23年度の部門別収支を算定いたしました。
その結果、一般需要部門(家庭用等の規制部門)の当期の収支は532億円の損失、特定規模需要部門(企業用等の自由化部門)の当期の収支は884億円の損失となりました。
平成23年度は、原子力発電所の運転再開延期に伴い、燃料費等が大幅に増加したことから、規制部門と自由化部門ともに赤字となっております。
(詳しくは、
損失要因の説明資料(18KB)をご参照ください。)
事業者に係る部門別収支計算書
九州電力株式会社
平成23年4月1日から
平成24年3月31日まで
(単位:億円)
| 一般需要部門 (8) |
特定規模需要部門 (9) |
一般需要・ 特定規模需要外部門 (10) |
合計 (11)=(8)+(9)+(10) |
|
| 電気事業収益 (1) |
7,147 | 6,447 | 61 | 13,656 |
| 電気事業費用 (2) |
7,961 | 7,801 | 154 | 15,917 |
| 電気事業外収益 (3) |
― | ― | 392 | 392 |
| 電気事業外費用 (4) |
5 | 6 | 417 | 429 |
| 税引前当期純利益 又は純損失 (5)=(1)-(2)+(3)-(4) |
||||
| 法人税 (6) |
214 | |||
| 当期純利益又は純損失 (7)=(5)-(6) |
| [注1] | 億円未満を切捨てているため、内訳と合計は一致しない場合がある |
| [注2] | 一般需要・特定規模需要外部門には、附帯事業営業収益・費用、事業外収益・費用のほか、太陽光発電促進付加金等を整理 |
| [注3] | 電気事業収益(1)=「電気事業営業収益」-「地帯間販売電力料」-「他社販売電力料」+「財務収益」 |
| [注4] | 電気事業費用(2)=「電気事業営業費用」-「地帯間販売電力料」-「他社販売電力料」+「電気事業財務費用」 |
経済産業大臣に提出した書類については、こちらをご参照ください。
| ・ | |
| ・ |
(単位:億円、億kWh)
| 一般需要部門 | 全社計 | ||||||
| 実績(a) | 原価(b) | 差異(a-b) | 実績(c) | 原価(d) | 差異(c-d) | 主な増減要因 | |
| 人件費 | 1,052 | 845 | 206 | 1,679 | 1,334 | 345 | 退職給与金の実績の増 |
| 燃料費(※1) | 2,250 | 1,312 | 937 | 5,202 | 3,161 | 2,041 | 原子力利用率低下に伴う火力燃料費の実績の増 |
| 修繕費 | 1,018 | 1,142 | 1,760 | 1,944 | 修繕工事の繰延べに伴う実績の減 | ||
| 減価償却費 | 1,070 | 1,009 | 61 | 2,021 | 1,955 | 66 | 50万V送電線の運用開始に伴う実績の増 |
| 購入電力料 | 855 | 532 | 323 | 2,060 | 1,233 | 827 | 他社購入電力量の実績の増 |
| 公租公課 | 422 | 438 | 848 | 907 | 電源開発促進税および事業税の実績の減 | ||
| 原子力バックエンド費用 | 123 | 163 | 307 | 389 | 原子力利用率低下に伴う実績の減 | ||
| その他経費 (※2) |
1,033 | 1,126 | 1,815 | 1,974 | 経営効率化に伴う委託費等の実績の減 | ||
| 電気事業営業費用合計 | 7,826 | 6,570 | 1,255 | 15,695 | 12,900 | 2,794 | ― |
| 販売電力量 | 355 | 350 | 5 | 854 | 879 | ||
| [注1] | 億円未満を切捨てているため、内訳と合計は一致しない場合がある |
| [注2] | 人件費:退職給与金の増は、年金資産の運用等に伴う数理計算上の差異償却費の差によるもの |
| [注3] | 公租公課:電源開発促進税、事業税、固定資産税、雑税、水利利用料 |
| [注4] | 原子力バックエンド費用:使用済燃料再処理等費、使用済燃料再処理等準備費、特定放射性廃棄物処分費、原子力発電施設解体費 |
| (参考) | 「電気事業営業費用」の算定方法(一般需要部門の場合) | |
| 「電気事業営業費用」(7,826)= | 「(部門別収支計算書の)電気事業費用」(7,961)+「地帯間販売電力料」(14)+「他社販売電力料」(27)-「電気事業財務費用」(177) | |
※1 燃料費の諸元
| 実績(a) | 原価(b) | 差異(a-b) | |
| 為替レート(円/$) | 79.1 | 107 | |
| 原油CIF価格($/b) | 114.2 | 93.0 | 21.2 |
| 原子力利用率(%) | 31.4 | 83.0 |
※2 その他経費のうち、普及開発関係費、寄付金、団体費について
・ 普及開発関係費
省エネや負荷平準化の推進については、発電設備の効率的な形成・運用に資するだけでなく、電気料金の低廉化にも寄与するなど、お客さま全体にメリットがあると考えていることから、CMや新聞広告等、各種媒体を通じて情報提供を行っております。
また、当社の円滑な業務運営に必要である、HPにおける「でんき予報」などを通じた更なる節電のお願いや、エネルギー全般に係る広報活動に加え、電気の安全利用に関する取組みなど、電気事業に関する一般的広報活動を行っております。
(平成23年度実績:約49億円)
省エネや負荷平準化の推進および感電防止などの電気の安全利用に向けたCM・新聞広告・PR施設等を通じた情報提供の取組みに約19億円、エネルギー全般に係るCM・新聞広告・展示館等を用いた広報活動や、節電等に関する取組みに約29億円を支出しております。
・ 寄付金
九州全域を事業エリアとし、九州の皆さまをお客さまとする当社は、「地域と共に歩み、共に生きる」との考えの下、地域社会の発展に向けて積極的な貢献活動に取組んでおり、加えて、電気事業を円滑に運営し、電気の安定供給を確保していくためには、お客さまや地域社会からのご理解やご協力が不可欠であると考えております。
支出にあたりましては、公益への寄与、地域社会への貢献等の観点から、寄付の必要性および金額の妥当性について十分に勘案したうえで実施しております。
(平成23年度実績:約13億円)
地方公共団体等に対する寄付金および指定寄付金※1として約6億円、特定公益増進法人に対する寄付金※2として約3億円、その他寄付金として約3億円を支出しております。
| ※1 | 公益法人等に対する寄付金のうち、広く一般に募集され、教育・科学の振興、文化の向上、社会福祉への貢献などに寄与し、緊急を要するものに充てられることが確実であるものとして財務大臣が指定したもの |
| ※2 | 教育・科学の振興、文化の向上、社会福祉への貢献などに著しく寄与すると政令で定められた公共法人、公益法人等に対する当該法人の主たる目的業務に関連する寄付金 |
・ 団体費
電気事業全般に係る共通の課題に対して当社単独ではなく業界全体で取組むことが効率的であること等を踏まえ、関係団体に加入することにより有益な情報を効果的に収集できる等、電気の安定供給および低廉な電気料金維持のために必要なものと考えております。
このほか、電気事業の円滑な運営に資する団体や、「地域と共に歩み、共に生きる」との考えに基づき、地域振興や文化振興等に資する団体に加盟しております。
(平成23年度実績:約15億円)
電気事業連合会や海外電力調査会等、専ら電気事業の運営に便益を供する団体に対する費用として約9億円、各種地域振興、文化振興等を目的とした団体に対する会費として約6億円を支出しております。
当社は平成24年度の当期純損益(個別決算)について、3,650億円程度の損失を見込んでおりますが、平成23年度の部門別収支実績等を踏まえて、規制部門の収支見通しを算定した結果、一般需要部門(規制部門)の当期純損益は、1,450億円程度の損失の見込みとなります。
これは、原子力発電所の運転停止の影響による火力燃料費や購入電力料の増加を見込んでいることなどによるものです。