地熱発電の適用拡大に向けた取組み
小規模地熱バイナリー発電設備実証試験の実施について
九州電力は川崎重工業株式会社と共同で、山川発電所(定格出力:3万kW、鹿児島県指宿市)構内に小規模バイナリー発電設備を設置し、平成25年2月より実証試験を開始しました。
バイナリー発電設備とは、沸点の低い媒体を熱交換器で加熱・蒸発させ、その媒体蒸気により発電を行うもので、従来の地熱発電方式では利用できなかった比較的温度の低い蒸気・熱水での発電が可能になります。
九州電力の地熱バイナリー発電設備としては、八丁原バイナリー発電所(定格出力:2000kW)が実用化され、運転をおこなっています。
今回、設置する小規模バイナリー発電設備(定格出力:250kW)は、川崎重工業株式会社が工場の排熱等の有効活用を目的に開発したグリーンバイナリータービンを採用しており、小規模バイナリー発電設備の地熱への適用が可能になれば、地熱資源が賦存する島への適用が期待できること、温泉水等の熱の有効活用が図れることから実証試験を行うものです。
設備概要
定格出力 | 250kW |
---|---|
媒体 | 代替フロン |
熱源 | 地熱熱水 |