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発電

スマートグリッドへの取組み

スマートグリッド実証試験の終了について

当社は、太陽光など出力が不安定な再エネが大量に普及した場合においても、高品質・高信頼度の電力供給が維持できるよう、将来のスマートグリッド構築に向けた技術的な課題解決のため、佐賀県玄海町と鹿児島県薩摩川内市に太陽光発電設備や蓄電池などの試験設備を設置し、平成23年4月から実証試験を実施してきました。(平成23年2月公表済)
このたび、当初の目的の研究成果が得られましたので、平成29年3月をもって実証試験を終了するとともに、その成果についてお知らせします。

1 実証内容および成果

実証試験は、電力供給側(需給面、電圧面)および需要側(お客さま面)の3つのテーマ毎に実施

(1)需給面

  • 太陽光出力推定手法の確立、精度向上
    • 日射量実績値・予測値から、九州本土全体の太陽光出力を推定する手法を確立
    • 日射計配置数・配置位置の適正化、日射量から太陽光出力を換算する係数(太陽光出力換算係数)の精度向上
  • 蓄電池の基本性能把握、最適制御 ・ 配置手法の確立
    • 蓄電池システムの効率特性、運転損失、応答特性等、機器特性を把握
    • 潮流制約や電圧制約を改善する系統用蓄電池の配置方法を導出
  • 需給調整を単一エリアで行う 「部分最適化」 と、複数エリアを協調運用する「全体最適化」の比較
    • 太陽光大量連系に寄与するエリア内蓄電池の充放電制御方法を確立
    • 複数エリアを協調運用(全体最適化)することによる効果を導出

玄海町町民会館実証設備(太陽光パネル)の画像

玄海町町民会館実証設備(太陽光パネル)

(2)電圧面

  • 配電線単位の太陽光出力推定
    • 現行の配電線単位の太陽光出力推定手法における推定精度の分析や、センサー付開閉器の計測値を用いた新たな推定手法の実用性を検証
  • 電圧制御方式の最適化
    • 電圧を適正に維持するための効果的な制御機器の整定、配置の考え方を検討し、太陽光導入量に応じた電圧対策を整理
    • 複数の電圧調整機器を同一配電線に設置した場合、動作干渉を起こす恐れがあるため、回避する手法を実証試験やシミュレーションにより確認

薩摩川内実証試験場の画像

薩摩川内実証試験場

(3)お客さま面

  • 電力使用状況の「見える化」や電力抑制量に応じて対価を支払う「料金インセンティブ」によるピーク時間帯(夏季・冬季)の電力使用抑制効果の検証
  1年目 2年目
見える化による効果 マイナス3% マイナス1~2%
見える化プラス料金インセンティブによる効果 マイナス1~2% マイナス2~3%
  • 2ヵ年における電力使用抑制効果の検証
    • 2年目(平成27年)の抑制効果は、1年目に比べて低下傾向にあり、省エネ意識は継続しにくいことを確認
  • 料金インセンティブ単価(50・100・150円/kWh)と抑制効果の関係性の検証
    • 単価を変動させても、抑制効果への影響は、殆んど無いことを確認

2 実証期間

平成23年4月 ~ 平成29年3月(6ヵ年(注) ) (注)事前検討、設備建設期間を含む