サステナビリティ

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エネルギーの有効活用

[省エネルギー]
 1998年度における火力発電設備の総合熱効率は,高熱効率複合発電方式である新大分3-1号系列の運転開始などにより,1997年度よりも0.4ポイント上昇し,39.8%となりました。

●当社火力発電所の熱効率推移(発電端)
当社火力発電所の熱効率推移グラフ

 当社の発電所でつくった電気を送電線・配電線を通してお客様のもとへ送るときの電気の損失(送配電ロス)の少なさは高電圧化の採用などにより,火力発電所熱効率の高さと並んで世界でもトップレベルにあります。

●当社の送配電ロス率推移

当社の送配電ロス率推移グラフ

●火力発電所熱効率(送電端),送配電ロス率の国際比較
火力発電所熱効率(送電端),送配電ロス率の国際比較グラフ

[電力の負荷平準化]
 電気の使われ方は,季節や昼夜間で大きく異なり,冷暖房の増加などにより,その格差は年々広がっています。

●九州における1日の電気の使われ方

九州における1日の電気の使われ方グラフ

この格差を小さく(負荷平準化)できれば,電力設備が,より効率的に運用され,エネルギーの有効活用が図れます。
このため,当社では割安な深夜電力を使う「電気温水器」「蓄熱システム」の普及拡大や,「時間帯別電灯」などの負荷平準化を促す料金メニューの普及促進などに取り組んでいます。
●当社の深夜電力契約の推移(累計)
当社の深夜電力契約の推移(累計)グラフ


 蓄熱システムは,その負荷設備容量分の夜間電力を増加させる効果(ボトムアップ効果)に加え,昼間電力を削減する効果(ピークカット効果)もあるため負荷平準化効果は高く,その効果は,1998年度で31万kWになっています。

●当社の蓄熱システムの普及推移(累計)と負荷平準化効果

当社の蓄熱システムの普及推移(累計)と負荷平準化効果グラフ
また,お客さまに電気を上手に使っていただくためのコンサルティングも実施しています。 ●当社の最適熱供給コンサルティング実績
当社の最適熱供給コンサルティング実績グラフ
 当社の年負荷率*は,冷房需要の増加などにより,年々低下しています。このため,2003年度における電気温水器契約口数48万口,蓄熱システム負荷設備容量36万kWなど中期目標を設定し,実質1.5ポイントの年負荷率改善を目指しています。
*年負荷率=年間の平均電力/年間の最大電力


●当社の年負荷率(気温補正後)の推移
当社の年負荷率(気温補正後)の推移グラフ

[エネルギー利用の効率化]

◇廃棄物発電からの余剰電力購入

当社では,清掃工場の排熱を利用した廃棄物発電からの余剰電力の購入を行っています。
1998年度には,北九州市のスーパーごみ発電(皇后崎)などからの購入も加え,2億6,700万kWhの購入量となっています。
●当社における廃棄物発電からの余剰電力購入量
当社における廃棄物発電からの余剰電力購入量グラフ

◇エネルギーリサイクル

ビルや工場,変電所などからの排熱,海水,河川水などが持つ温度差エネルギーなどの未利用エネルギーは,ヒートポンプを介して回収し,地域熱供給に活用しています。
●地域熱供給における未利用エネルギー活用例
(福岡市の例)
地域熱供給における未利用エネルギー活用例を示す地図