サステナビリティ

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(2) 一般廃棄物

【紙資源の有効活用】

 各職場内に古紙回収ボックス設置による常時回収のほか,月2回の古紙整理日(本店,支店),年2回の期末文書整理日(全社)などを設定し,古紙のリサイクルに取り組んでいます。
 1999年度の社内での古紙回収量は642トンとなり,前年度から122トン増となりました。


●九州電力の古紙回収状況(1999年度)
回収方法
回収量(トン)
 古紙回収ボックス
172
 古紙整理  新聞,雑誌
167
 段ボール
78
 その他
108
 期末文書整理
117
合  計
642

●九州電力の古紙回収量推移
九州電力の古紙回収量推移グラフ

 一方,購入・使用面においては,使用量の削減とともに再生紙の利用促進を進め,コピー用紙とトイレットペーパーはほぼ全量が再生紙となっています。


●再生紙使用実績(1999年度)
コピー用紙
トイレットペーパー
 使用量
487トン
32.5万ロール
 再生紙使用量
458トン
31.4万ロール
 再生紙使用割合
94%
97%




【リサイクルに関する研究開発】

◇石炭灰を用いた農作物の養液栽培
 火力発電所で生じる石炭灰を焼き固めたアッシュボールは,透水性,通気性に優れているため,トマトやイチゴ栽培などで土の替わりに活用し,品質の良い農産物を安定的に栽培する養液栽培技術の実用化を目指して研究を進めています。
 現在,土の替わりに使われているロックウール(石綿状マット)に比べても,透水性・耐久性が高く,軽量な上,価格がロックウールの約4分の1と安価なため早期の実用化が期待されています。
石炭灰を用いた農作物の養液栽培の図説

◇石炭灰を用いたブロック材などの研究
 石炭灰と廃品コンクリート電柱のリサイクル過程で発生する粉体等を配合した人工多孔質材の製造技術開発に取り組み,パイプ材,ブロック材,植栽ポット材等への適用の可能性について研究を行っています。 石炭灰を用いたリサイクル品の写真
石炭灰を用いたリサイクル品

◇廃棄物による有機堆肥に関する研究
 発電所から発生する廃棄物(貝,くらげ,刈り草等)を堆肥化するシステムを研究しています。
 これまでに,剪定くず,刈り草の自然発酵による堆肥化の基礎試験が終わり,2000年度は剪定くず,刈り草,貝,くらげ等を組み合わせた堆肥化試験を実施し,最適な堆肥化手法を確立する予定です。
発電所から発生する廃棄物を堆肥化するシステムの図説

◇高流動コンクリートの海岸ブロックへの活用
 高強度を有する高流動コンクリート(石炭灰を多量使用)で製作した海岸ブロックを海岸に設置し,磨耗追跡調査を実施しました。その結果,普通コンクリートに比べ,耐磨耗性に優れていることが認められたため,今後も磨耗追跡調査を継続実施し,評価をしていくことにしています。 高流動コンクリートと普通コンクリート(暴露試験後)の写真
高流動コンクリートと普通コンクリート(暴露試験後)