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九州の太陽電池生産能力、2012年に約10倍となる見通し。関連産業のビジネス拡大に期待

 九州に立地する太陽電池メーカー各社は、世界的な市場の拡大を背景に増産を計画しています。一番大規模な増産を計画している昭和シェルソーラーの新工場建設が、全て九州内で実現した場合、九州における生産能力が2012年度には現在の約10倍(年産127.5MW(メガワット)から1375.5MW)に拡大すると予測されています。
 具体的な動きとして、昭和シェルソーラーは日立との間で、生産工程で共通点が多く、現在は休止している日立プラズマディスプレイ工場(宮崎県国富町)の太陽電池生産工場への転用を検討しているという動きもあります。

■日本における太陽電池出荷量の推移

 日本における太陽電池出荷量の推移

出所:太陽光発電協会資料

■九州の太陽電池製造メーカー4社の動向

会社名 生産能力
(MW/年)
詳細
現在 計画値
三菱重工業株式会社
(長崎県諌早市)
68 118 第2工場を09年度中に稼動し、全体で年産約118MWに
昭和シェルソーラー株式会社
(宮崎県宮崎市)
20 1,080 09年中に第2工場稼動(年産約60MW)。新工場が全て九州に立地すれば、11年までに全体で年産約1,080MWに。現在、日立プラズマディスプレイの工場を転用する方向で検討中
富士電機システムズ株式会社
(熊本県玉名郡南関町)
12 150 既存工場増強中(40MW)、12年度までに2工場増設し全体で150MWに
株式会社ホンダソルテック
熊本県大津市
27.5 27.5 なし
生産能力 合計 127.5 1375.5 12年度までに約10倍に拡大の見込み
出所: 日本政策投資銀行九州支店「九州における"PVクラスター"創出へのヒント」を基に当社作成
 

 また、九州の地元企業では、半導体関連産業でのノウハウを活かして、太陽電池製造装置、同部品、応用製品、検査装置など、幅広い分野で太陽電池関連産業に参入する動きがあり、08年度にはデンケン平田機工など7社が新規参入もしくは事業拡大しています。
これにより、九州の太陽電池関連企業数は08年4月の15件から、09年4月には23件に増加しており、太陽電池関連産業の裾野が広がりつつあります。

九州の太陽光発電関連産業の集積状況  >>

■2008年度に太陽電池関連産業に新規参入、事業拡大した主な地元企業の動き

企業名
(所在地)
事業内容 新規参入、事業拡大の内容
株式会社デンケン
(大分県由布市)
電子応用機器の研究・開発、半導体製造装置の開発・製造など 太陽電池の検査装置を開発
平田機工株式会社
(熊本県鹿本郡)
各種生産システムの製造ならびに販売など 太陽電池パネルの製造装置製造に本格参入
株式会社ミヤムラ
(熊本県熊本市)
精密機器製造装置の組み立て加工など 富士電機システムズの製品を使用した太陽光発電システムを開発
株式会社マルマエ
(鹿児島県出水市)
精密機械・精密機器の設計・製造・加工など 太陽電池製造装置部品の受注増しに対応し、熊本事業所を増設
出所: 日本政策投資銀行九州支店「九州における"PVクラスター"創出へのヒント」を基に当社作成
 

-住宅市場としても、九州は一歩リード-

 九州は全国でも相対的に日射量が多く、九州の住宅用太陽光発電普及率は2.1%と、全国で最も高くなっています。需要マーケットに近いところに生産拠点を設けることは、進出を考える企業にとってもメリットが多いと考えられます。

■住宅用太陽光発電普及率

住宅用太陽光発電普及率の棒グラフ

*普及率= 住宅太陽光発電導入件数[1994年~2007年度累計件数] /世帯数[親族世帯のみ] (2005年国税調査)で算出
 
(財団法人新エネルギー財団資料)
 
出所: 日本政策投資銀行九州支店「九州における"PVクラスター"創出へのヒント」を基に当社作成
 

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