|
有機ELは既にテレビ等のディスプレイ機器に応用され市販もされているが、さらに照明への応用は“エジソン以来の発明”と称されるように照明機器のイメージを塗り替える革新的技術であり、研究開発や量産化の取組みが進んでいる。
有機EL照明は、面発光で薄く柔軟性があり、デザインの自由度はもとより、発光効率が高く発熱が低い、光が目に優しいなどの特徴もあり、従来では考えられない照明デザインが可能となる。
今後の市場の成長が大いに期待され、大学やメーカーでの研究開発・量産化の取組みが進んでいる。
(九州における有機EL関連の動向)
| (1) |
九州大学の最先端有機光エレクトロニクス研究センター(OPERA)の設立 |
同センターは、九州大学の安達教授を中心とする研究課題「スーパー有機ELデバイスとその革新的材料への挑戦」が、日本を代表する研究者30人を選定し助成する国の制度「最先端研究開発支援プログラム30課題」に選定されたことを契機に同大学内に設立された研究機関。国からは4年間で計約32億円の助成を受ける。
同センターは様々な有機半導体に関する研究プロジェクトを立ち上げているが、東芝や新日鉄などの企業、及びサテライト研究部門として京都大学や広島大学など多数の大学とも連携した連携研究があり、世界的な有機ELの研究開発拠点として期待される。
 |
 |
| 今年7月完成予定のOPERA新研究棟 |
第1回OPERA研究全体会議風景 |
また、同センター長を務める安達教授らは、白金などの貴金属を使用しない有機EL材料を開発。レアアースを使用しないこの技術により有機ELを使った機器の価格低減が期待される。
| (2) |
九州大学の最先端有機光エレクトロニクス研究センター(OPERA)と熊本の有機薄膜技術高度化支援センターの提携 |
熊本には県、熊本大学、県工業連合会が作る「くまもと有機薄膜技術高度化支援センター」があり、有機系太陽光電池や有機ELの共同研究・開発をおこなっている。
平成23年2月、最先端有機光エレクトロニクス研究センター(OPERA)と有機薄膜高度化技術支援センターは有機光エレクトロニクス分野での人材育成や研究における連携協定を締結。この連携により有機ELの研究開発が福岡(九大)にとどまらず、九州全体へと広がることとなる。
| (3) |
イー・エル・テクノ、熊本合志市に有機EL工場 |
大手電機メーカーの元技術者らが設立したベンチャー企業、イー・エル・テクノは熊本県合志市のセミコンテクノパークに九州では初となるEL照明工場を建設する。
総事業費は15億円、2011年10月に操業開始を予定しており、従業員は最終で80名となる。
|