玄海原子力発電所の保守・運営状況


玄海原子力発電所1,2号機 供用期間中検査計画不備についての原因と対策について

◇発生日 平成22年11月2日(原子力安全・保安院へ調査結果を報告した日)

◇発電所 九州電力 玄海原子力発電所1,2号機(PWR、定格電気出力55.9万キロワット)

◇内容

●事象= 他社の原子力発電所において、供用期間中検査*(以下、「ISI」という)でポンプ及び弁本体の一部の溶接箇所が検査計画に含まれていなかった事象を踏まえ、経済産業省原子力安全・保安院の指示に基づき、検査計画の管理状況を調査したところ、4台(玄海1号機:2台,玄海2号機:2台)の弁をISI計画の管理対象に追加し、そのうち2台(玄海1号機:1台,玄海2号機:1台)の弁の検査を追加する必要があることを確認しました。
 
●原因= 「電気技術規程 軽水型原子力発電所用機器の供用期間中検査 JEAC4205-2000」においてポンプ及び弁本体の溶接箇所がISI対象に追加されましたが、ISI計画に反映する際、一部の弁がISI計画に反映されていませんでした。
溶接箇所を管理する図面に、弁本体の溶接継手の有無が明確になる運用となっていませんでした。(溶接継手がない場合は構造図等を添付しない運用であった)
ISI計画の見直しに関する具体的な見直し手順が明確でありませんでした。
プラントメーカに対し、提出する構造図等について具体的な指示が十分なされていませんでした。

●対策=
ISI計画への反映が漏れていた弁を検査計画へ反映し、計画的に検査を実施します。
ISI計画の具体的な見直し手順を社内要領に規定しました。
プラントメーカに対し、溶接継手の有無を確認することや、その有無に関らず溶接箇所を管理する図面に構造図等を添付すること等を調達上の要求事項としました。
溶接線が記載された構造図等を当社とプラントメーカとの間で情報を共有することとしました。
構造図等を提出することを調達上の要求事項とし、設計情報がISI計画に確実に反映できる体制としました。
規格改定時の関係部署への情報提供は、既に社内要領に規定し運用しています。
ISI計画の具体的な見直し手順を社内要領に定め、改定内容を確実に反映できる仕組みを構築しました。
検査前には、検査箇所を示した検査箇所図を用いて現場確認を既に実施しています。
なお、設備改造でISI計画の変更が生じる場合は、構造図等と現場の溶接箇所が整合していることを確認する仕組みを構築しました。

供用期間中検査(ISI)とは、原子力発電所の運転(供用)開始後に、機器や配管等の健全性を確認するため、機器毎に検査方法、検査範囲、検査期間を計画的に定めて実施する非破壊検査及び漏えい検査等


系統及び弁構造(例)




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