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発電

ご質問にお答えします。

原子力発電所では同じような事故は起きませんか?

原子力発電所では、

  1. 今回のJCO再転換工場のような液状のウランを取り扱う施設がありません。
  2. 新燃料や使用済燃料は、一体一体距離を置いて貯蔵されており、臨界にならないよう十分な安全対策が行われています。
  3. 運転中は、原子炉の中は臨界状態にありますが、異常が発生すれば、自動的に制御棒が挿入され核分裂が止まる設計になっています。
    また、万が一、異常や事故が起きても周辺に影響を与えないように、放射性物質を閉じこめる原子炉圧力容器、原子炉格納容器などの何重もの安全対策が行われています。

以上のことから、今回のような臨界事故は起こりません。
なお、九州にはJCOのようなウランを扱う工場はありません。

放射能を閉じ込める5重の壁

被ばく者は何名で、どの程度でしたか?

  1. 事故時の被ばく者数は69名でした。

    事故現場作業員
    被ばく線量(放射線医学総合研究所による推定)
    各々 17,000・10,000・3,000ミリシーベルト
    3名
    JCO社員・関連企業社員 56名
    現場周辺ゴルフ場作業員 7名
    作業員を搬送した救急隊員 3名
  2. 復旧時の被ばく者数は33名でした。
    被ばく線量
    2〜120ミリシーベルト

(注)人が自然界から受ける放射線の量は、年間に1.1ミリシーベルトです。

放射能による影響

どんな作業の時、事故が起きたのですか?

今回の事故は、作業時間の短縮を図るため国の許可を受けた作業工程を無視した(法律違反)裏マニュアルを作成した上、さらにそのマニュアルさえも逸脱した作業手順の中で発生しました。

作業手順の解説図

今回の事故は、大変な事故と聞いていますが・・・・・・?

国際機関が定めた世界共通の、国際原子力事象評価尺度というものがあり、科学技術庁の暫定評価によれば、今回の事故は、「レベル4」に相当すると発表されました。

原子力関係の国際評価尺度

レベル 基準 参考事例
施設外への影響 施設内への影響 (注)深層防護の劣化
事故
(深刻な事故)
放射性物質の重大な外部放出

チェルノブイリ事故

(大事故)
放射性物質のかなりの外部放出

(施設外へリスクを伴う事故)
放射性物質の限定的な外部放出 原子炉の炉心や放射性物質障壁の重大な損傷 スリーマイル事故

(施設外へ大きなリスクを伴わない事故)
放射線物質の少量の外部放出:
法定限度を超える程度(数mSv)の公衆被ばく
原子炉の炉心や放射性物質障壁のかなりの損傷/従業員の致死量被ばく ジェー・シー・オー事故
異常な事象
(重大な異常事象)
放射性物質の極めて少量の外部放出 重大な放射性物質による汚染/急性の放射性障害を生じる従業員被ばく 深層防護の喪失 動燃再処理工場事故

(異常事象)
安全上重要ではない事象 かなりの放射性物質による汚染/法定の年間線量当量限度を超える従業員被ばく 深層防護のかなりの劣化 関電美浜2号
蒸気発生器細管損傷

(逸脱)
安全上重要ではない事象 運転制限範囲からの逸脱 動燃もんじゅ
ナトリウム漏えい事故
尺度以下
(尺度以下)
安全上重要ではない事象
評価対象外 安全性に関係しない事象

深層防護の劣化=原子力施設の安全を確保するための機能の低下