プルサーマルQ&A
質問1 核兵器の材料になるプルトニウムを使って大丈夫ですか?
質問1の答え  核兵器に使われるプルトニウムとは純度が違います。核兵器に使われるプルトニウムは,燃えやすいプルトニウムが100%に近い(純度が高い)ものが一定量必要とされています。しかし,MOX燃料のプルトニウムは,純度が低く核兵器をつくることは困難です。使用済みのMOX燃料では,純度がさらに低くなるので,核兵器をつくることはもっと難しくなります。





質問2 プルサーマルを実施すると,事故時の放射線の被害が大きくなるのではないですか?
質問2の答え  原子力発電所では,運転員のミスや機器の故障が起きないよう,運転員の教育や機器の点検を徹底して行うとともに,様々な事故を想定して何重もの防護システムを設けています。万が一,事故が起きたとしても放射性物質が外部に漏れ出さないように「5重の壁」でしっかり閉じ込めます。
 また,プルサーマルで使うMOX燃料も,現在の原子力発電で使われているウラン燃料と同様にペレットに焼き固められており,「水に溶けにくい」「気体になりにくい」「比重が大きい」という特徴を持っています。
 そのため,万が一大きな事故が起きた場合でも,MOX燃料が水に溶けだして拡がったり,ガス状になって遠くまで飛散することは考えられません。
 また,発電に伴い発生する放射性物質の「よう素」などの量は,ウラン燃料の場合と大きく変わらないことから,プルサーマルだからといって,事故の影響が大きくなるということはありません。

 放射性物質が外に漏れないように「5重の壁」が設けられています。
5重の壁の説明図
第1の壁 ペレット
第2の壁 燃料被覆管
第3の壁 原子炉容器
燃料を納めている厚い鋼鉄製の容器です。
第4の壁 原子炉格納容器
原子炉容器などの設備を密封している鋼板の内張りです。
第5の壁 原子炉格納容器
第4の壁と一体化した頑丈なコンクリートの壁です。






質問3 MOX燃料をいまの原子炉で使っても大丈夫ですか?
質問3の答え  MOX燃料とウラン燃料を比較すると,その特性には多少差があります。しかしながら,その差の程度やそれが及ぼす影響の程度は,今までのデータや知見により把握されています。例えばMOX燃料を使うと,ウラン燃料を使ったときに比べて,原子炉の出力(核分裂の数)をコントロールする「制御棒」の効きが若干低下する傾向にありますが,MOX燃料の特性を考慮した適切な燃料配置を行うことにより,安全運転には全く問題はありません。

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