事業概要

  • このリンクをシェア
  • ツイート

MOX燃料はウラン燃料より低い温度で溶けて危険性が増すと言われていますが、大丈夫ですか?

MOX燃料はウラン燃料より低い温度で溶けて危険性が増すと言われていますが、大丈夫ですか?

MOX燃料ペレット(注1)の溶融点は約2,720度ですが、出力が異常に上昇する場合でもペレットの最高温度は約2,250度までしか上がらないため、MOX燃料のペレットが溶けることはあり得ません。

解説

MOX燃料は、ウランとプルトニウムを混ぜ合せて作られます。

ウランにプルトニウムを混ぜると、溶融点(溶け出す温度)は、混ぜたプルトニウムの量に応じて低くなります。

したがって、玄海3号機で使用するMOX燃料ペレットの場合、溶融点はウラン燃料よりも70度ほど低い約2,720度となります。

一方、通常運転状態でのMOX燃料ペレットの最高温度は約1,820度であり、異常時でも約2,250度にしかなりません。そのため、たとえ異常時でも溶融点に対する余裕は十分確保でき、MOX燃料のペレットが溶けることはないことを確認しております。

(注1)ペレットとは、ウラン粉末やMOX粉末を陶器のように焼き固めたものです。

最も厳しい条件下で評価すると

最も厳しい条件下で評価したグラフ

<出典>プルサーマルシンポジウム(10/2)資料より抜粋