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原子力規制検査結果について「川内原子力発電所2号機 配線処理室内における不適切なケーブル敷設による火災影響軽減対策の不備」

発生日

2020年11月11日

発電所

九州電力 川内原子力発電所2号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力89万kW)

内容

事象

2020年11月11日の原子力規制委員会において、令和2年度第2四半期の原子力規制検査結果が報告され、次のことについて、安全重要度「緑」、深刻度の評価「SLⅣ(通知なし)」(注)と判断されました。

概要

川内原子力発電所2号機の配線処理室内において、鉄製の囲いに覆われて設置されているA系及びB系の安全停止系ケーブルトレイ上面の一部に開口部があり、開口部に安全系のケーブルがむき出しのまま入線(以下、「露出ケーブル」という。)していることをA系で3箇所、B系で5箇所確認されました。
このうち、A系とB系の露出ケーブル間の最短距離を実測したところ、直線距離で約2.5メートルであったが、それぞれの露出ケーブルを隔てる鉄板等がなく、火災の影響軽減のための対策を満足していない状況であり、実用発電用原子炉及びその附属施設の技術基準に関する規則に違反していたとされました。
この指摘を受け、2号機の配線処理室内の全ての露出ケーブルについて、1時間耐火布団による被覆処置を実施し、改善を完了しました。

(注)安全重要度「緑」とは、検査指摘事項が、安全確保の機能又は性能への影響があるが限定的かつきわめて小さなものであり、事業者の改善活動で改善すべき水準であるという評価結果をいう。
SL(Severity Level)は、検査指摘事項に対して、原子力規制庁が必要に応じて講じる規制対応措置(原子炉等規制法に基づく措置命令、行政指導など)を決定するために、原子力安全に係る重要度評価とは別に評価される深刻度レベルであり、SLⅣは最も深刻度の低い評価結果である。