事業概要

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濵田 直人

九州の電力を支える原子炉を運転していると思うと誇らしいです。玄海原子力発電所 発電第二課/平成13年入社 濵田 直人

お仕事について聞いてみました

業務内容を教えてください。

  • 濵田さん:玄海原子力発電所の原子炉の運転を担当しています。発電課に所属して10年目。原子炉を扱う一通りの運転技術を身につけた今は、原子炉オペレーターとして中央制御室で原子炉の起動・停止操作をおこなっています。

日頃から心掛けている事はありますか?

  • 濵田さん:原子炉を運転する発電課は、自分がおこなった操作によって原子炉のどの部分が作動し、どのような結果を生むのかを頭の中でシミュレーションできて一人前。原子炉の仕組みや現場作業の流れなど、原子炉全体を把握していなければなりません。幅広い知識が必要とされるので、常にアンテナを張って新しい情報を得るよう心掛けています。また、知識と同じように大切なのが経験です。私がこれまでに得た技術や情報、感覚など、余すことなく後輩へ伝えることにも力を注いでいます。

その他、大事にしている事はありますか?

  • 濵田さん:原子炉オペレーターは、中央制御室で全体を把握し、安全運転を監視するのが役目です。飛行機で例えるなら、原子炉オペレーターはパイロットで、中央制御室はコックピット。ですから、運転中はパイロットと同じように、中央制御室を離れる事はできません。そこで、私の代わりに現場へ出向き、状況を報告してくれるパトローラー(巡視員)と一組になって原子炉の安全をチェックしています。
    原子力発電所は、三交代勤務による24時間体制で運転しているため、パートナーでもあるパトローラーとの連携はもちろん、勤務交代時の引き継ぎなどでのコミュニケーションは大切です。ちょっとした事でも発言しやすい環境や人間関係を育むために、食事会やアウトドアイベントの機会をこまめに設けるようにしています。

業務に欠かせないアイテムは?

  • 濵田さん:原子炉の運転は、制御棒とホウ素濃度の調整によって行います。通常運転中は出力を維持するためにホウ素濃度の調整が必要なのですが、ホウ酸をどれくらいの濃度にすればいいか自分で算出して確認する際には関数電卓が欠かせません。算出時には対数なども必要となってくるので、自分が使いやすいマイ関数電卓を携帯している人が多いんですよ。もちろん私も入社当時から使い慣れたマイ関数電卓を愛用しています。

制御棒とホウ素:いずれも核分裂を起こす中性子を吸収する働きを持つ。これらを使用して、ウランの燃え方を調整したり、原子炉を安全に停止させることができる。

原子力発電所に対する思いなどを教えてください。

  • 濵田さん:高校で原子力発電所を見学した時、中央制御室で大きな制御盤を前に働く所員の姿がかっこよくて、自分も同じ場所で働きたいと思いました。実際、現場での作業は、原子炉の安全運転を第一にしており、厳しい決まり事も多く大変です。しかし、九州の電力を支える原子炉を自分の手で運転していると思うと、とても誇らしいです。また、原子炉が次の定期検査まで計画どおりに無事に運転を完了した時や、定期検査を終了した後スムーズに通常運転に復帰した時などは、大きな安心感とともに安全・安定運転を全うできた達成感を味わう事ができます。
コラム 私の充電タイム

休日は、バンド活動や読書をして過ごすことが多いですね。同じ発電課の仲間4人とロックバンドを組んでいて、率先して皆を集めては練習しています。最近はライブができていなかったので、ライブ活動を再開させるべく、練習にも熱が入っています。読書は小説からマンガまで、読めるものは何でも。冬は唯一のアウトドア趣味のスノーボードも楽しんでいます。