事業概要

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松尾 拓也

発電の核となる燃料を責任を持って管理しています。玄海原子力発電所 技術第二課(燃料)/平成20年入社 松尾 拓也

お仕事について聞いてみました

業務内容を教えてください。

  • 松尾さん:私の所属する技術第二課(燃料)は、発電所で使用されるウラン燃料の管理業務をおこなっています。
    業務内容としては、燃料の輸送や貯蔵、検査を行う「燃料管理」と、原子炉内で燃料が安全に核分裂しているかを監視する「炉心管理」、そして燃料に含まれるウランやプルトニウムの重量を計算して国へ報告する「計量管理」などがあり、私は主に「計量管理」及び「炉心管理」業務を担当しています。

「炉心管理」とは、具体的にどのようなことを行うのですか?

  • 松尾さん:原子力発電は、ウランやプルトニウムが核分裂した時に発生するエネルギーを利用した発電方法で、原子炉の中ではこの核分裂の数を常に一定の状態(臨界)に保っています。「炉心管理」業務では、原子炉内の温度データや、核分裂を引き起こす中性子の数を定期的に計測して、燃料が安全に核分裂していることを確認しています。

仕事にやり甲斐を感じるのはどんな時ですか?

プルサーマルを実施している玄海原子力発電所3号機
  • 松尾さん:発電の核となる「燃料」を管理しているため、一つひとつの判断が発電所の運転を左右していることに重責を感じています。長期的な目線で物事を考え、進行していくことが多く、他課との調整が難しい部分もあります。しかし、十分な説明を行い、私の意見が採用された時は頑張って良かったなと思えますね。
    また、玄海原子力発電所3号機では、平成21年12月から、「プルサーマル」を実施しています。限りある資源を有効に利用していくことで、将来にわたる電気の安定供給の一翼を担うことが出来ると考えると、とてもやり甲斐を感じます。プルサーマルの安全実施に力を尽くしたいですね。

プルサーマル:原子力発電所で使い終わったウラン燃料(使用済燃料)から、燃料として再利用できるプルトニウムを取り出し、ウランを混ぜて作った燃料(MOX燃料)を現在の原子力発電所で使用すること。

今、力を入れていらっしゃることはありますか?

  • 松尾さん:先輩が築いてきたものを大切にしながら、自分なりに工夫できることがないかを考えるようにしています。例えば最近では、作業手順やチェックポイントなど、先輩のノウハウをみんなが共有できないものかと考え、それまでは先任者がいないと不明だった点が他の担当者へ明確に伝わるように、手順書を作成中です。今後、本格的な仕組みづくりを進めようと思っています。

原子力発電所に対する思いなどを教えてください。

  • 松尾さん:九州という魅力的な地域で、電気の安定供給に携わりたいという気持ちから九州電力に入社しました。実際に原子力発電所で働くようになり、「凄い!」と感じたのは、作業環境の安全管理がしっかりしているという事です。近隣で暮らすかたがたの安全確保はもとより、作業に従事している人の安全管理もとても徹底されています。
    「原子力発電所での仕事は危ない。」と思われているかたもいらっしゃるかもしれません。しかし実際には、私たちは厳重に管理された安全な環境の中で働いています。
コラム 私の充電タイム

時間があれば、電車や車で色々な場所へ旅行に出かけます。行き先はもっぱら山や海など自然を満喫できる場所ですね。最近は四国へラフティングに行きました。美しい吉野川の流れに身を任せ、とても気持ちよかったです。今後はスキューバダイビングで、たくさんの魚の写真を撮れるようになりたいですね。