プレスリリース

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2020年5月15日
九州電力株式会社

玄海原子力発電所における気体廃棄物の放出量の誤りに係る原因と再発防止対策及びトリチウム放出量の評価についてお知らせします
-再発防止対策を着実に積み重ね、正確な情報発信に努めてまいります-

 当社は、玄海原子力発電所内に原子炉施設本体とは別施設として設置している雑固体焼却設備(以下、雑固体焼却炉)及び燃焼式雑固体廃棄物減容処理設備(以下、高温焼却炉)について、それぞれの排気筒から放出している気体廃棄物の放出量を誤って算定しており、運用開始からこれまでの間、国及び関係自治体へ定期的にご報告してきたトリチウム放出量の数値に誤りがあることを確認しました。
 放出量の算定に用いる排気量について、排気筒に繋がる全てのファンの風量を考慮すべきところ、一部のファンの風量を考慮していなかったため、誤って算定していました。

2020年4月9日お知らせ済み

 当社は、雑固体焼却炉及び高温焼却炉の設計時に遡り、原因の究明を行うとともに、当社が設置している社外の学識経験者で構成する、原子力に係る安全性・信頼性向上委員会からご意見をいただきながら、再発防止対策の検討を進め、本日、原因と再発防止対策を取りまとめましたのでお知らせします。
 また、誤りのあった両焼却炉の運転開始以降のトリチウム放出量を算定し直し、発電所からの総放出量(原子炉施設本体及び焼却炉等それぞれの放出量の合計値)の評価をおこなった結果、有意な影響がないことを確認するとともに、本件以外について、原子炉施設本体も含めて、計測値から計算処理等を行い報告した数値に誤りがないことを確認し、本日、国及び関係自治体へご報告しました。

 周辺公衆への影響につきましては、玄海原子力発電所から放出されたトリチウムの総放出量を評価した結果、今回の誤りによるその評価への影響がないことを確認しました。

 本件につきましては、周辺地域の皆さま、国及び関係自治体をはじめ、関係者の方々にご心配やご迷惑をおかけすることになり、心よりお詫び申し上げます。
 当社は、今回の事象を重く受け止め、原子力発電所の運営にあたりましては、地域の皆さまの安全の確保、並びに安心し信頼していただくことが何よりも大切であることを肝に銘じ、再発防止対策を着実に積み重ねるとともに、正確な情報発信に努めてまいります。

以上