企業情報

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谷口 怜翼/株式会社キューデン・インターナショナル

株式会社キューデン・インターナショナル(国際室付出向)、谷口りょうすけ、2009年入社 福岡県出身 工学部電気電子工学科卒業

IPP(独立発電)事業、海外コンサルティング事業を展開

職場の様子

私が現在所属している「株式会社キューデン・インターナショナル」は、九州電力の100%子会社です。
当社は、これまで九州電力グループが国内外で蓄積した技術・ノウハウを活用し、メキシコやベトナムなどで、ガス・コンバインドサイクルや風力、地熱発電のIPP(独立発電)事業を展開しています。
また、新興国における高効率石炭火力発電所に係る事業性調査などの、海外コンサルティング事業もおこなっています。

メキシコ・トゥクスパン発電所で技術事項全般を担当

私は現在、メキシコにあるトゥクスパン発電所に勤務しています。当プロジェクトは、メキシコの電力安定供給に貢献できるよう、三菱商事株式会社とともに出資し、建設は三菱重工業、融資は国際協力銀行及び邦銀を中心とする市中銀行がおこなうなど、日本企業が中心となった初めての海外発電事業で、平成13年から稼働しています。
私は、主に電気・制御関係のオペレーション・メンテナンスを担当しています。具体的には、日常のトラブル対応から定期修繕工事の計画及び実施、長期補修計画、予算の管理等まで幅広い業務をおこなっています。

職場の様子

多国籍なメンバーをまとめ、進行をスムーズに

職場の様子

トゥクスパン発電所では、さまざまな国籍のかたが働いており、言葉も文化も違います。特に、言葉の壁は大きく、メキシコ人を相手に、勉強中のスペイン語で私の意図を伝える難しさを痛感しています。平常時であれば、相手も時間をかけて私の意図を読み取ろうとしてくれますが、多忙を極める定期検査の時期になると、それぞれの母国語であるスペイン語、英語、日本語が飛び交い、メンバー同士の円滑なコミュニケーションを図るのはとても大変です。
そのような職場で、工事がうまく進行するようメンバー間の調整をおこなうのが私の役割です。頑張って調整した結果、2カ月に亘る大規模工事が完了し、無事に発電所が起動したときは、ホッとすると同時に大きな達成感がありました。

相手の立場を理解し、尊重するコミュニケーション

メキシコ人技術者には、トゥクスパン発電所で10年以上働く経験豊富なかたも多く、発電所の運営に関しても積極的に提案してくれますが、時には、私の日本での経験に照らして考えると、提案内容の必要性が理解しにくい場合もあります。そのような時は、一緒に現場に足を運び、実際の状況をお互いに確認しながら議論して、方針を決定するようにしています。
メキシコ人にはメキシコ人の仕事のやり方がありますので、日本でのやり方を押し付けるのではなく、よく話し合い、より良い仕事の進め方ができるよう努めています。相手の立場を理解し、尊重するコミュニケーションの大切さを現在の職場で学びました。

職場の様子

海外の職場経験で得た広い視野で、世界に貢献を

メキシコの様子

学生時代、電力設備に関して研究していました。九州電力は、それらを活かせる企業であり、また地元である九州に貢献したいと考え、志望しました。
現在の海外の職場を経験し、他国の技術者と交流することで視野が広がった気がします。職場では仲が良く、和気あいあいとしています。メキシコ人社員とも雑談をしたり、本場のメキシコ料理(タコスやアラチェラなど)を一緒に食事に行くこともあり、雰囲気はとてもいいです。
これからは九州電力の技術力と幅広い視野で、九州だけでなく、世界に貢献できるよう頑張っていきたいと思います。