需給調整市場について

一般送配電事業者が電力供給区域の周波数制御、需給バランス調整を行うために必要な調整力を調達するにあたり、多くの電源等への参加機会の公平性確保、調達コストの透明性・適切性の確保、調整力の効率的な確保の観点から、2021年４月１日に、「需給調整市場」が創設されました。
需給調整市場の商品としては、2021年度に三次調整力②、2022年度に三次調整力①を導入してまいりました。2024年度からは一次調整力・二次調整力①・二次調整力②を導入し、全ての商品区分で市場取引を開始しました。

三次調整力②の時間前市場への売入札の開始について

当社は、需給調整市場で調達した三次調整力➁のうち、３時間ブロックで調整力を調達することに伴い確保している、太陽光発電などの上振れ・下振れに関わらず使用しない量について、時間前市場への売入札を10月24日受け渡し分より開始することとしましたのでお知らせいたします。

１．開始時期
2023年10月23日（10月24日受渡し分）より開始
２．供出量の考え方
下振れ対応用として確保した調整力のうち使用しない量^（注）を供出
（注）需給調整市場の取引単位が３時間ブロックであることに起因して、実需給断面では使用しない量

【参考】経済産業省ウェブサイト「第84回総合資源エネルギー調査会電力・ガス事業分科会電力・ガス基本政策小委員会制度検討作業部会」（資料５）

（参考）電力調整取引所の法人（一般社団法人）化について

一般送配電事業者9社は、2021年３月17日に電力需給調整力取引所（組合組織）を共同で設立し、同年４月１日に開設した需給調整市場の運営を行ってまいりました。

2024年度から、一次調整力～三次調整力②の全ての商品区分で市場取引が開始され、市場運営の重要性が更に高まること等を踏まえ、需給調整市場の安定性、透明性・中立性の更なる向上、不測のトラブルに備えたよりレジリエントな体制の構築等を目的に電力需給調整力取引所を法人化いたしました。
（一社）電力需給調整力取引所は、従来の電力需給調整力取引所（組合組織）により実施している需給調整市場の運営業務を引き継ぎ、2024年４月１日より事業を開始いたしました。
また、法人化によって、需給調整市場システムの利用など、取引会員さまの応札や契約、精算業務が大きく変わるものではございません。

【プレスリリース】「電力需給調整力取引所」の法人（一般社団法人）化について

需給調整市場に関する下記情報につきましては「(一社)需給調整力取引所ホームページ」にて掲載されております。
下記リンク先よりご確認をお願いいたします。