ピアレビューとは、仲間や同僚を意味する「ピア」が，経験やノウハウを活用しながら、お互いの設備を診断・評価，すなわち「レビュー」しあう活動です。具体的には、各国からの参加者が、訪問先の石炭火力発電所において「ボイラー」、「タービン」、「補機」等の専門グループに分かれ、ボイラー燃焼の最適化、蒸気タービンの効率改善、空気予熱器や復水器の性能向上に関して、発電所側からの運用状況の提供や現場確認、オペレーターへのヒアリングなどを基に問題点や課題の整理・抽出を行い、参加者の経験・ノウハウを活用しつつ、これらに対する改善策の検討・提案を行います。この取り組みより共有化が図られた運転・保守管理のベストプラクティス（最良の事例）を、参加者が自国・自社の発電所に展開することにより熱効率が改善し、結果としてCO2排出が削減されることになります。