2010九州電力 環境アクションレポート
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造成した藻場の生育状況タコノアシ野焼きの風景社有林( 山やま下した池周辺(大分県由ゆ布ふ市))36 当社は、生物多様性をテーマにした初めての総合展示会「生物多様性EXPO2010 in福岡」(2010年2月26~28日開催)にブース出展を行いました。 ブース内では、生物多様性への取組みを紹介したパネルや、植樹活動に使用するため種から育てた苗木の展示などを行いました。「生物多様性EXPO2010 in福岡」に出展しました。九州電力展示ブース用語集の解説をご覧ください・群落・絶滅危惧種・自生種・環境省版レッドリスト・準絶滅危惧種・社有林・水源涵養・FSC(森林管理協議会)・森林管理認証・ラムサール条約海域環境修復の実用化研究について希少植物(絶滅危惧種)ならびに自生種の栽培に関する研究について3 生物多様性に資する技術開発・研究 事業活動に伴う生物多様性への影響を極力低減し、環境改善や低炭素社会に資する様々な技術開発や研究に取り組んでいます。・ 海域環境修復の実用化研究 海藻の群落である藻場は、CO2の固定や魚介類のすみかなどの機能があります。当社では、地球温暖化などにより減少している藻場を修復させるため、藻場造成技術に関する研究を長崎県と鹿児島県の沿岸において行っています。・ 希少植物(絶滅危惧種)ならびに自生種の栽培に関する研究 女おな子ご畑はた発電所ダム周辺にある「女子畑いこいの森」(大分県日ひ田た市)に自生しているタコノアシ※等、九州で絶滅が危惧される身近な植物について、保護を目的とした研究を行っています。※:ユキノシタ科の多年草で、環境省版レッドリストに掲載されている準絶滅危惧種。4 地域に根ざした活動を通じた取組み 九州の豊かな自然環境を守り続けていくため、地域の皆さまと一体となった取組みを展開しています。・ 植樹による豊かな森づくり 「九州ふるさとの森づくり」では、森林の生態系に配慮し、その土地本来の樹種による植樹に取り組んでいます。植樹する苗木には、総合研究所で産地別に栽培したどんぐりの苗木も使用しています。・ 社有林の適正な管理 4,448ha(ヘクタール)の社有林を適切に管理し、水源涵養やCO2の吸収など、森林の持つ公益的機能の維持・向上に努めています。 また、2005年3月には、適正な森林管理が行われていることを認証するFSC(森林管理協議会)の「森林管理認証」を国内の電力会社で初めて取得しています。・ 坊ぼうガツル湿原における野焼き活動 大分支店では、ラムサール条約に登録されている坊ガツル湿原(大分県竹たけ田た市)での野焼きボランティアに参加し、美しい坊ガツルの湿原保全活動に取り組んでいます。・ 環境教育支援活動 「エコ・マザー活動」や当社社有地を活用した自然観察会などの環境教育支援活動を通じて、自然を守ることの大切さをお伝えし、次世代層の生物多様性に関する意識高揚に取り組んでいます。

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