2010九州電力 環境アクションレポート
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39出典:原子力2009(資源エネルギー庁)2004年5月2005年9月2006年3月2007年10月2009年5月2009年10月2009年12月国へ原子炉設置変更許可を申請佐賀県及び玄海町へ事前了解願いを提出佐賀県及び玄海町から安全協定に基づく事前了解を受領MOX燃料16体の製造開始フランスからMOX燃料16体輸送完了第12回定期検査にて、MOX燃料16体を装荷通常運転復帰国から原子炉設置変更許可【 これまでの経緯 】3(1基)6(2基)7(1基)10(2基)70(2基)95(7基)321(3基)392(3基)2,336(15基)3,110(22基)スウェーデン日本オランダインドイタリア アメリカベルギースイスフランスドイツ【 MOX燃料装荷体数(2008年12月末累計) 】天然ウラン回収ウラン濃縮ウラン使用済燃料使用済燃料(リサイクル燃料)(リサイクル燃料)放射性廃棄物(低レベル)放射性廃棄物(高レベル)ウラン鉱山濃縮工場高レベル放射性廃棄物処分施設使用済燃料中間貯蔵施設低レベル放射性廃棄物処分施設再処理工場MOX燃料ウラン燃料ウラン燃料加工工場MOX燃料加工工場プルトニウム使用済燃料(リサイクル燃料)使用済燃料(リサイクル燃料)原子力発電所リサイクル使用済燃料(リサイクル燃料)軽水炉における原子燃料サイクルプルサーマルプルサーマルとは 原子力発電所で使い終わったウラン燃料(使用済燃料)の中には、まだ燃料として再利用できる「プルトニウム」という物質が含まれています。 この使用済燃料を再処理してプルトニウムを取り出し、ウランと混ぜて新しい燃料(MOX燃料)を作り、それを現在使われている原子炉(サーマルリアクター)で使用して発電するのが「プルサーマル」です。用語集の解説をご覧ください・原子燃料・使用済燃料・再処理・ウラン ・原子燃料・使用済燃料・再処理・ウラン ・プルトニウム・プルサーマル・高レベル放射性廃棄物・核分裂性プルトニウム・プルトニウム・プルサーマル・高レベル放射性廃棄物・核分裂性プルトニウム・濃縮ウラン・MOX燃料・放射性廃棄物・低レベル放射性廃棄物・濃縮ウラン・MOX燃料・放射性廃棄物・低レベル放射性廃棄物・低レベル放射性廃棄物処分施設・使用済燃料中間貯蔵施設・高レベル放射性廃棄物処分施設・原子炉設置変更許可・低レベル放射性廃棄物処分施設・使用済燃料中間貯蔵施設・高レベル放射性廃棄物処分施設・原子炉設置変更許可・装荷・装荷・装荷2 原子燃料サイクルの確立に向けた 取組みの推進 原子燃料サイクルとは、原子力発電所から出る使用済燃料を再処理し、ウランやプルトニウムを回収して再び燃料として利用するものです。 資源に乏しい我が国において、将来的にもエネルギーを安定的に確保していくためには、国内における原子燃料サイクルの確立が必要不可欠であり、その一環であるプルサーマルを、確実に実施していく必要があると考えています。 プルサーマルの実施により、使用済燃料から回収したプルトニウムを再利用することでウラン資源の有効利用を図るとともに、再処理により高レベル放射性廃棄物の低減を図ることができます。 また、当社は2009年12月末時点で約1.7トンの核分裂性プルトニウムを保有しており、核不拡散の観点から、着実に平和利用していく必要があります。・玄げん海かい原子力発電所3号機における プルサーマルの実施 当社では、2009年12月より玄海原子力発電所3号機において、プルサーマルを実施しています。 今後も、原子力発電所の安全運転を最優先として、プルサーマルを着実に実施していきます。 プルサーマルは、世界では1960年代から始まり、これまでフランス・ドイツ・ベルギーなどヨーロッパを中心とする10か国58基の原子炉で6,350体のMOX燃料が装荷され安全に実施されてきました。 日本では、日本原子力発電(株)敦つる賀が1号機と関西電力(株)美み浜はま1号機で試験的に実施した実績があり、その安全性は確認されています。 また、当社玄海3号機のほか、四国電力(株)伊い方かた3号機においても、プルサーマルが開始されています。【参考】 プルサーマルの実績
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