2010九州電力 環境アクションレポート 用語集
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01用語の解説■■■■■■■■■ あ ■■■■■■■■■【赤潮】プランクトンの異常増殖により水の色が赤褐色、茶褐色等に変色する現象。大量発生したプランクトンが水中の酸素を大量に消費するため、酸素欠乏により魚介類の大量死などを引き起こす。窒素、りん等の栄養塩類の流入等による富栄養化の進行が原因とされている。【アンモニア】アンモニアは分子式NH3で表される無機化合物。常温常圧では無色の気体で、特有の強い刺激臭を持つ。水に良く溶けるため、水溶液(アンモニア水)として使用されることも多い。石炭火力発電所等における排煙中のNOx(窒素酸化物)を除去するための還元剤として用いられる。■■■■■■■■■ い ■■■■■■■■■【石綿(アスベスト)】天然の極めて細い繊維状の鉱物。耐熱性、耐摩耗性、耐薬品性、絶縁性に優れているため、建材や車両のブレーキなど3,000種以上の製品に使用されている。多量に吸引すると肺がんや中皮腫等の危険がある。【維持流量発電】ダム下流の景観の保全等、河川環境の維持のために放流する必要流量(河川維持流量)を利用した水力発電。【一般廃棄物】「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」で定められた「産業廃棄物」以外の廃棄物。一般家庭から排出される家庭ごみのほか、事業所などから排出される産業廃棄物以外の廃棄物も事業系一般廃棄物として含まれる。【インテリジェントハウス】電気利用技術やITを活用し、環境・家計にやさしく、安心、安全、快適な生活を実現した当社の実験住宅。■■■■■■■■■ う ■■■■■■■■■【ウラン】放射性元素であり、3種の同位体(ウラン234、ウラン235、及びウラン238)から成る。元素記号U、原子番号92の金属元素で、天然にも存在する。原子力発電では、ウランの同位元素のうち、核分裂を起こしやすいウラン235を使用するが、天然ウランの大部分は、核分裂を起こしにくいウラン238である。天然ウランには、ウラン235は0.7%程度しか含まれていない。■■■■■■■■■ え ■■■■■■■■■【エコアクション21(EA21)】中小事業者における環境への取組みを促進するために、環境省が策定した環境経営システムのこと。(財)地球環境戦略研究機関 持続性センターによる認証取得制度であり、中小事業者でも取り組みやすい環境経営システムのあり方をガイドラインとして規定している。【エコキュート】自然界に存在するCO2を冷媒として使用したヒートポンプ給湯機の総称。圧縮機で大気の熱を汲み上げ、給湯の熱エネルギーをつくるため、使用する電気エネルギーの3倍以上の熱エネルギーが得られる高効率省エネ機器である。また、CO2はフロン冷媒に比べ、オゾン層を破壊しない優れた環境性を有している。【エコドライブ】やさしい発進を心がけたり、無駄なアイドリングをやめる等して燃料の節約に努め、地球温暖化に大きな影響を与えるCO2の排出量を減らす運転のこと。【エコマーク】様々な商品(製品及びサービス)の中で、「生産」から「廃棄」にわたるライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品につけられる、日本環境協会によって発行される環境ラベル。【エチルベンゼン】揮発性化学物質の1つ。主に塗料・溶剤として用いられる。新築・改築直後の住居の室内空気汚染により、めまい、頭痛などの症状があらわれる「シックハウス症候群」の原因物質であると言われている。【エチレングリコール】溶媒、不凍液、合成原料などとして広く用いられる2価アルコールの一種。融点が -12.6度と比較的低いので水冷エンジンなどの不凍液として用いられている。【越境汚染】汚染物質が国境を越えて発生源から遠く離れた地域まで運ばれること。酸性雨や大気汚染などの例がある。【エネルギー・環境教育】当社では、エネルギー・環境問題に対する意識高揚を目的とした次世代層の育成支援活動全般を「エネルギー・環境教育」と位置付け、積極的に活動を展開している。具体的には、社員が学校を訪問し、小中学生を対象に授業を行う「出前授業」や、保育園・幼稚園などで環境問題への気づきとなる紙芝居の読み聞かせ等を行う「エコ・マザー活動」を実施している。【エネルギー管理員】(財)省エネルギーセンターが実施するエネルギー管理員講習を受講し修了することで、取得できる資格。エネルギーを消費する設備の維持、エネルギーの使用方法の改善及び監視などの業務を行う。【エネルギー管理士】「エネルギーの使用の合理化に関する法律」に基づき、エネルギー管理に対する学識・経験を有するものとして、同法の試験に合格した者、または、同等以上の学識及び経験を有していると経済産業大臣が認定した者。【エネルギー自給率】国民生活に必要なエネルギーのうち、自分の国で確保できるエネルギーの比率。【エネルギーセキュリティ】国民の安定した生活に資することを目的として、国際情勢等に過度に左右されることなくエネルギーを安定的に確保すること。■■■■■■■■■ お ■■■■■■■■■【汚染負荷量賦課金】事業活動に伴って生ずる著しい大気汚染の影響による健康被害について補償を行い、被害者の迅速かつ公正な保護を図るため、補償給付等に必要な費用の相当分をばい煙発生施設設置者等から徴収するもので、「公害健康被害の補償等に関する法律」で規定されている。【オゾン層】地上から10~50km上空の成層圏と呼ばれる領域のこと。大気中のオゾンの約90%が集まっていることから、通称「オゾン層」と呼ばれている。オゾン層は、太陽光に含まれる有害な紫外線の大部分を吸収している。【オゾン層破壊係数(ODP)】成層圏においてオゾン層を破壊する物質には多様なものがあり、これらの物質のオゾン層破壊の強度を比較する際に、CFC-11(トリクロロフルオロメタン)のオゾン層破壊係数を「1」として他の物質の強度を相対的に示す係数。【オゾン層破壊物質】オゾン層保護法に基づく物質であり、具体的には、特定フロン、四塩化炭素、特定ハロンなどがある。【汚泥】工場排水や下水等の処理後及び各種製造業の製造過程等において生じる泥状のもので、有機汚泥と無機汚泥とがある。【温室効果ガス】大気中のCO2やメタンなどのガスは太陽からの熱を地球に封じ込め、地表を温める働きがある。これらのガスを温室効果ガスという。温室効果ガスにより地球の平均気温は約15度に保たれているが、仮にこのガスがないと‒18度になってしまう。産業革命以降、温室効果ガスの大気中の濃度が人間活動により上昇し、「温室効果」が加速していると言われている。京都議定書では、地球温暖化防止のため、CO2、CH4(メタン)、N2O(一酸化二窒素)、HFC(ハイドロフルオロカーボン)、PFC(パーフルオロカーボン)、SF6(六フッ化硫黄)が削減対象の温室効果ガスと定められている。【温室効果ガスインベントリ】気候変動枠組条約の締約国は、定期的に温室効果ガスの排出・吸収量等に関する情報を条約事務局へ提出することとされており、それに基づき、独立行政法人国立環境研究所内の温室効果ガスインベントリオフィス(GIO)が毎年作成している温室効果ガスの排出・吸収量をまとめた報告書のこと。効果的な温室効果ガス排出量削減のための政策や対策を打ち出すための情報源となる。【温暖化係数】各温室効果ガスの温暖化をもたらす効果の程度を表すために、CO2の放出による温室効果を1とした場合の比で表した係数。「地球温暖化対策の推進に関する法律」施行令に定められている。具体的には、CH4(メタン):21、N2O(一酸化二窒素):310、HFC-23(トリフルオロメタン):11,700、PFC-14(パーフルオロメタン):6,500、SF6(六フッ化硫黄):23,900など。

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