2010九州電力 環境アクションレポート 用語集
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06【石こう】CaSO4(硫酸カルシウム)を主成分とする鉱物。火力発電所に設置している排煙脱硫装置では、排煙中のSOx(硫黄酸化物)を取り除くため、石灰石(炭酸カルシウム)と排煙を接触させ、石こうとして回収を行っている。〔吸収工程〕SO2+CaCO3+1/2H20→CaSO3・1/2H2O+CO2(亜硫酸ガス)(石灰石スラリー)(亜硫酸カルシウム)(炭酸ガス)〔酸化工程〕CaSO3・1/2H2O+1/2O2+3/2H2O→CaSO4・2H2O(亜硫酸カルシウム) (石こう)【絶滅危惧種】環境省や都道府県発行のレッドデータブックに記載されている、個体数が極端に減少し、絶滅のおそれがある動植物種のこと。【ゼロエミッション】エミッションとは英語で「排出」の意味。ゼロエミッションとは、企業(産業)活動から出るCO2や廃棄物の排出量ゼロを目指す構想をいう。【選択取水】ダムにおいて洪水期の濁水長期化防止対策、あるいは下流かんがい用水の水温低下防止対策として、必要に応じて、表層や低層などの層から、自由に取水する方法。【線量(率)】被ばくした時の放射線の量(Gy:グレイ)のことで、人体にどれだけ吸収されたかという、吸収線量に対して使われる単位を示す。なお、単位時間当たりの放射線量(nGy/時(ナノグレイ毎時))を線量率という。【線量評価値】環境中に放出された放射性物質によって、発電所周辺公衆の受ける線量を評価した値。国内の原子力発電所では、原子力安全委員会の指針に基づく線量目標値0.05mSv(ミリシーベルト)/年を十分に下回るように管理されている。【全量買取制度】再生可能エネルギーの普及促進を図るため、電力会社に、風力や太陽光、バイオマスなどすべての再生可能エネルギーの買い取りを義務付ける制度として、国で検討が進められている。■■■■■■■■■ そ ■■■■■■■■■【装荷】原子炉内に燃料を配置すること。【送配電ロス(率)】電気がお客さまに届くまでの過程で、送電線・配電線の抵抗により、一部の電気エネルギーが熱などとして失われること。また、送配電ロス率とは、発電所から送電した電力に対して、送電線・配電線で失われる電力が占める割合。■■■■■■■■■ た ■■■■■■■■■【第一次公開ヒアリング】原子力発電所などの建設にあたって、電力会社の事前調査を基に、経済産業省が主催して行い、地元住民の意見を聞き、これを原子力安全委員会の安全審査に役立てるもの。【第1種指定化学物質】PRTR制度の対象となる化学物質。人や生態系への有害性(オゾン層破壊性を含む)があり、環境中に広く存在する(暴露可能性がある)と認められる物質として462物質が指定されている。【大気汚染】人間の経済・社会活動に伴う化石燃料の燃焼などによって大気が汚染されること。汚染物質として硫黄酸化物、窒素酸化物、一酸化炭素、浮遊粒子状物質、光化学オキシダントなどがある。【耐震設計審査指針】原子力発電所の建設に際しての地震の考え方、備えるべき内容についての審査を行う上でのあり方を示したもの。原子力発電所の耐震安全性向上のため、2006年9月に改定されている。原子力安全委員会にて策定されており、原子力安全・保安院による安全審査でも用いられる。【太陽光オンサイト発電事業】工場、ビルなどのお客さま施設内に太陽光発電設備を設置し、お客さまに発電した電気を提供する事業。【脱硝処理】排ガス中のNOx(窒素酸化物)を除去すること。【脱硫処理】排ガスの中のSOx(硫黄酸化物)を除去すること。■■■■■■■■■ ち ■■■■■■■■■【地球温暖化】大気中のCO2など、太陽からの熱を地球に封じ込め、地表を温める働きがある「温室効果ガス」が、人間の経済活動などに伴って増加する一方、森林の破壊などによってCO2の吸収量が減少することにより、地球全体の気温が上昇する現象のこと。【地球温暖化対策の推進に関する法律】京都議定書の採択を受け、国、地方公共団体、事業者、国民が一体となって地球温暖化対策に取り組むための枠組みを定めた法律で「温対法」とも略される。京都議定書目標達成計画の策定や、地域協議会の設置等の国民の取組みを強化するための措置等について規定されている。【地球環境問題】地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨など、その被害・影響が国境を越えて地球規模にまで広がっている問題と、開発途上国における熱帯林の減少や野生動物種の減少など、その解決のために先進国等による国際的な取組みが必要とされる問題のことであり、地球的視野に立って取り組まれるべき環境問題。【蓄電池】いったん外部回路を通して放電した後、充電することにより再び元の状態に復し、繰り返して使用することができる電池。二次電池、バッテリーとも呼ばれる。【柱上ガス開閉器】電柱の上部に設置されたガス式の開閉器。開閉器は、電力回路・電力機器の電路を開閉する電力機器であり、真空式、油入式、ガス式などがある。【柱上変圧器】6,000ボルトの配電線から100~200ボルトの一般家庭用電圧に降圧するための変圧器のことで、変圧器が電柱上に設置されるため、このように呼ばれる。【中水】生活用水として使った水をトイレや散水等にもう一度利用する水のこと。上水と下水の中間に位置することから中水と呼ばれる。■■■■■■■■■ て ■■■■■■■■■【低硫黄燃料】SOx(硫黄酸化物)を低減させるために使用する、硫黄分の低い燃料油のこと。【定格熱出力一定運転】原子炉熱出力を国で認められた定格原子炉熱出力(100%)に保ったままで運転すること。これにより、海水温度の低い冬季は電気出力が1~4%程度増加し、設備利用率の向上に寄与する。諸外国(アメリカ、フランス、ドイツ等)でも一般的に実施されている運転方法。【低公害車】既存のガソリン車やディーゼル車に比べ、NOx(窒素酸化物)やCO2などの排出量が少ない自動車。地球温暖化、地域大気汚染防止の観点から、世界各国で技術開発、普及が進められている。【低炭素社会】最小限のCO2排出で実現する「持続可能な社会」を指す。化石燃料を燃やして大量のCO2を排出する社会構造から、「脱」化石燃料型の社会システムへの転換を目指す考え方。【低燃費車】「エネルギーの使用の合理化に関する法律」(省エネ法)に基づき定められた燃費基準(トップランナー基準)を早期達成している自動車のこと。現在商品化されている自動車のうち、最も燃費性能が優れている自動車をベースに、技術開発の見通しなどを踏まえて策定されている。【低濃縮二酸化ウラン】ウラン235の割合を濃縮により若干高めたウラン(低濃縮ウラン)の酸化物の一種(二酸化ウラン)。当社の原子力発電所では、ウラン235の割合を約4~5%に高めた二酸化ウラン粉末を円柱状に焼き固めたもの(焼結ペレット)をジルコニウム合金製の被覆管に封入した状態で使用する。【低NOxバーナー】NOx (窒素酸化物)低減のために、燃焼域における酸素濃度の低下、火炎最高温度の低下、高温域におけるガスの滞留時間の短縮などの1つあるいは幾つかの組み合わせを、バーナーの構造に取り入れることによってNOx低減を図るもの。
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