2010九州電力 環境アクションレポート 用語集
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07【低レベル放射性廃棄物】原子力発電所の運転に伴い発生する放射線のレベルが低い廃棄物。低レベル放射性廃棄物はセメントなどで固化されており、均質・均一固化体と充てん固化体がある。・均質・均一固化体:原子力発電所の運転に伴い発生した廃液等を処理した後、セメントまたはアスファルトとともにドラム缶内に充てんし、均質・均一に固型化したもの。・充てん固化体:金属類、プラスチック等の固体状廃棄物を直接または、溶融処理後にドラム缶に収納し、セメント系充てん材(モルタル)を充てんし固型化したもの。【低レベル放射性廃棄物処分施設】低レベル放射性廃棄物について、浅地中処分、コンクリートピット処分、余裕深度処分等の埋立処分を行う施設。日本では、日本原燃(株)が全国の原子力発電所から出る低レベル放射性廃棄物の埋設処分事業を行っている。【低レベル放射性廃棄物埋設センター】原子力発電所の運転などに伴い発生する放射能レベルが低い放射性廃棄物(低レベル放射性廃棄物)を処分するための施設。廃棄物に含まれる放射能レベルが時間の経過に伴い減衰し、安全上支障のないレベル以下になるまでの間、管理される。1992年12月から青森県六ヶ所村で操業を開始している。【テスラ】磁界の強さを表す単位の一つ。磁束密度である1ガウスが1平方センチメートルあたりの磁力線の数で、10ミリガウス=1マイクロテスラ(μT)である。1997年から磁束密度の国際単位はガウスからテスラに変更されている。【電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法(RPS法)】RPSは、R_enewable P_ortfolio S_tandard の略。新エネルギーの普及促進を目的として、一般電気事業者、特定電気事業者及び特定規模電気事業者に対し、その販売電力量に応じた新エネルギー等電気の利用が義務付けられている。なお、RPS法の対象電源は、風力、太陽光、地熱(バイナリー発電、温泉水利用発電等)、水力(1,000kW以下の水路式発電、河川維持用水利用発電等)、バイオマス(一般廃棄物はバイオマス熱量相当分が対象)であり、新エネルギー発電設備からの電力は、「電気」と「環境価値(新エネルギー等電気相当分)」に分けて取引することができる。【電気自動車(EV)】EVは、E_lectric V_ehicle の略。バッテリー(蓄電池)に蓄えた電気でモーターを回転させて走る自動車。自動車からの排出ガスは一切なく、また、走行騒音も大幅に減少する。【電磁界】「電界」と「磁界」を合わせたもの。電界は電圧のかかっている物の周りに存在する力の場を指し、磁界は磁石や電流が流れている物の周りに存在する力の場を指す。電磁界は家電製品などからも発生する。【天然ガス】地中より噴出するガスの総称。通常メタンガス・エタンガスなどより成る可燃性ガスをいう。燃料や化学工業用原料に利用。【電力系統】発電所からお客さまの受電設備に至る電気のネットワークの総称。火力発電所、水力発電所、原子力発電所などの発電設備で発電された電気は、18.7万V(沖縄電力は13.2万V)以上の高い電圧の送電ネットワーク(基幹系統)によって送電され、変電設備で降圧されて、より低い電圧の送電ネットワーク(地域供給系統や二次系統)・配電ネットワーク(配電系統)を経て、お客さまの受電設備へと届けられる。【電力設備電磁界対策ワーキンググループ】電力設備から発生する磁界に関する規制のあり方の検討を目的に、2007年4月に経済産業省が設置したもので、2008年6月30日に、電力設備から発生する商用周波電磁界の健康影響及びこれを踏まえた政策提言に関する報告書を公表した。■■■■■■■■■ と ■■■■■■■■■【特定フロン】オゾン層保護のため国際条約により規制の対象になっているフロンのこと。特にオゾン層を破壊する力の強いフロンCFC-11、12、113、114、115の5種類を指す。【特別管理産業廃棄物】産業廃棄物のうち、爆発性、毒性、感染性その他の人の健康又は生活環境に係る被害を生ずるおそれがあるもの。【特別管理産業廃棄物管理責任者】特別管理産業廃棄物が発生する事業場を設置している事業者に対し、事業場ごとに配置が義務付けられている。特別管理産業廃棄物の排出状況の把握、処理計画の立案、適正な処理の確保等を役割とする。【土壌汚染】一般的には、重金属や揮発性有機化合物などの有害汚染物質が、何らかの理由で曝露し、土壌表層やその地下土壌、場合によっては地下水にまで浸透した状態を指す。土壌汚染対策法では、その対象となる物質名や基準値、調査内容等が定められている。■■■■■■■■■ な ■■■■■■■■■【内部環境監査(員)】環境マネジメントシステムがISO14001規格に適合し、適切に運用、維持されていることを判断するため、自らが定期的に行う監査(それを行う者)。■■■■■■■■■ に ■■■■■■■■■【二段燃焼方式】燃焼用空気を二段に分けて供給してNOx (窒素酸化物)の発生量を抑制する燃焼方式の1つ。一段目で供給する空気量を、燃料を完全燃焼させるために必要な最小の空気量(理論空気量)以下に制限して、二段目で不足の空気を補って完全燃焼させる。【(財)日本品質保証機構(JQA)】JQAは、J_apan Q_uality A_ssurance Organization の略。ISO9001、14001等マネジメントシステム審査登録や、JISマーク表示制度に基づく製品認証、地球温暖化対策や環境保全に関連する審査・検証などを行う、経済産業大臣の認可機関。■■■■■■■■■ ね ■■■■■■■■■【熱効率】火力発電所における熱効率は、燃料の燃焼によって得られた熱エネルギーのうち、有効に電気となった割合を表すときに用いる数値で、発電端熱効率と送電端熱効率がある。発電端熱効率は、発電機で発生した電力量と電力発生のために供給された熱エネルギーの比。送電端熱効率は、発電機で発生した電力量から発電所を運転するために必要な設備(ポンプ、ファン、照明等)で消費する電力量を差し引いたものと電力発生のために供給された熱エネルギーの比。■■■■■■■■■ の ■■■■■■■■■【濃縮ウラン】ウラン濃縮により、ウラン235の濃度を高めたもの。ウラン235の濃度が天然ウラン (0.7%)を超え、20%以下の場合は「低濃縮ウラン」、ウラン235の濃度が20%を超える場合「高濃縮ウラン」という。■■■■■■■■■ は ■■■■■■■■■【バードストライク】飛行機のエンジンや風車に向かって鳥が飛び込み、様々な障害が発生する事故。【ばい煙】一般的に、燃料の燃焼などで発生・排出する「すす」「煙」という意味合いであるが、大気汚染防止法では「硫黄酸化物」「ばいじん」「有害物質」と定義。詳しくは、①燃料その他の物の燃焼に伴い発生する硫黄酸化物②燃料その他の物の燃焼または熱源としての電気の使用に伴い発生するばいじん③物の燃焼、合成、分解その他の処理に伴い発生する物質のうち、カドミウム、塩素等、人の健康または生活環境に係わる被害を生ずるおそれがある物質で政令で定めるもの【排煙脱硝装置】火力発電所のボイラーなどで、化石燃料を燃焼した際に発生する排ガス中のNOx (窒素酸化物)を除去する装置のこと。【排煙脱硫装置】火力発電所のボイラーなどで、化石燃料を燃焼した際に発生する排ガス中のSOx(硫黄酸化物)を除去する装置のこと。【バイオマス】バイオマスは、バイオ(生物)とマス(量)を組み合わせた造語で、大量にある生物資源のこと。畜産廃棄物、生ゴミ、間伐材などの林地残材、製材や家屋解体などで発生する木屑など様々なものがある。【排ガス混合燃焼方式】NOX (窒素酸化物)の発生を抑制するために、低温かつ低酸素濃度で燃焼させる方法。排ガスの一部を燃焼用空気と混合するか、あるいは燃焼領域に供給する。用語の解説
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