旬感たび：【熊本県・上天草市】青い海に囲まれた 緑の島々を渡り歩いて

有明海と八代海に囲まれた熊本県上天草市。市の大部分を雲仙天草国立公園が占めていて、「日本三大松島」に数えられる松島地区など、海と緑の美しい景観が広がっている。

星野真理さんは、2019年６月に上天草市に移住。地域おこし協力隊の仕事を始めたのは、上天草市・維和島に暮らす祖母の言葉がきっかけだった。

「若い人が減って、まちに元気がなくなってきた」

そんな祖母の言葉を聞いてさみしく思った星野さんは、恩返しをするつもりで関東から上天草市に移り住み、イベントの企画や情報発信を通して地域内外の交流活性化をサポートしている。

「車で橋を渡る時はいつも、海や空が本当にきれい。毎日違う景色に出合えるんです」と微笑む星野さん。広い空と大海原を見渡せば、一日の時間の流れや季節の移ろいを感じることができる。

地域おこし協力隊の任期は来年６月までだが、その後も星野さんはこの場所に残り、まちの魅力を発信し続ける予定だ。

車海老や地ダコ、コノシロなど、天草を代表する魚介類が楽しめる人気の和食店。丼や定食、一品料理など多彩な品ぞろえが魅力で、メニューの多くはテイクアウトも可能。お土産にもおすすめ。

天草産の土や石で作られる「天草陶磁器」の窯元は島内に20カ所以上。洋々窯の小松野洋介さんは生まれ育った実家に工房とギャラリーを構える。緑や黒、黄色の化粧と丸みのある形状が特徴だ。

県の事業「くまもとアートポリス」により生まれたシンプルでスタイリッシュな外観。地元の新鮮な食材を使った料理やスイーツを提供。「ランチコース」ではカレーや自家製生パスタからメインを選べる。