事業概要

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玄海原子力発電所3号機の1次冷却材中放射性よう素濃度の上昇について

発生日

2021年11月30日

発電所

九州電力 玄海原子力発電所3号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力118万kW)

内容

事象

2021年11月30日、通常運転中の玄海原子力発電所3号機において、燃料集合体の健全性を確認するため定期的に測定している1次冷却材中の放射性よう素濃度が、これまでの値に比べ若干上昇したことが認められました。
放射性よう素濃度は、保安規定の運転上の制限値を十分下回っており、運転継続に安全上の問題はありませんが、監視強化を行い万全を期すこととしました。
なお、本事象による環境への放射能の影響はありませんでした。

原因

第16回定期検査において、燃料集合体からの漏えいの有無を確認する調査を実施した結果、燃料集合体1体に漏えいが認められたことから、当該燃料集合体について、詳細調査を行いました。
当該燃料集合体について、超音波による調査を実施したところ、264本の燃料棒のうち1本に漏えいが認められました。
このため、当該燃料棒についてファイバースコープによる外観調査等をおこなったところ、損傷や著しい腐食、異物の混入などの異常は認められませんでした。
このため、今回の1次冷却材中の放射性よう素濃度上昇の原因は、燃料棒に偶発的に発生したピンホールからの微少な漏えいであると推定しました。

対策

当該燃料集合体は、使用済燃料プールに保管し、今後は再使用しないこととします。

参考リンク

プレスリリース