事業概要

  • このリンクをシェア
  • ツイート

川口 渉

日々の業務の積み重ねこそが安全・安定運転を守る基礎だと思います。川内原子力発電所 保修課(原子炉)/平成20年入社 川口 渉

お仕事について聞いてみました

業務内容を教えてください。

  • 川口さん:私は、発電所の中で立ち入りが制限された放射線管理区域での作業を担当しています。主な仕事内容は、機器の保守・点検を行う事です。担当機器の点検工程や手順を管理し、作業が効率よく、かつ安全に行える環境を整えるよう協力会社のかたがたとともに努めています。
    保守・点検業務では、毎日のパトロールをはじめ、定期的にポンプやファンなどの起動試験を行い、運転に異常が無いかを監視します。少しでも異常があれば即座に補修を行い、事故の未然防止を図っています。

放射線管理区域:原子力発電所において、放射線や放射性物質による放射線障害を防止するため、人の出入りが法的に規制されているエリア。

日頃から心掛けている事はありますか?

  • 川口さん:原子力発電所は、常に安全運転が求められる場所です。そのためできる限り現場へ出向き、運転データをチェックして不具合の早期発見に努めています。例えば、機器の運転状況や、日々のプラント状態を見まわる際、各機器に設けられた標準の作業手順書に従い、「少しでも異常はないか」「前回点検した時から変化がないか」と、わずかな兆候を見逃さないよう、何十、何百とある項目をチェックしながら点検しています。

仕事にやり甲斐を感じるのはどんな時ですか?

  • 川口さん:自分の担当した機器が、何事もなく、正常に運転してくれていることです。
    原子力発電所は設備が大きく、電気をつくるために高度な技術が使われています。だからこそ、定期的な点検やパトロールなど、私たちが行う日々の業務の積み重ねが安全・安定運転を守る基礎になっていると自負しています。
    発電所内は、パトロールやデータの管理から、放射線管理区域への入退場時の放射線被ばくチェックなど、あらゆる面で「安全」への管理が徹底されています。全社員が日頃から高い安全意識を持っており、それが業務にも反映されていますね。

業務に欠かせないアイテムは?

  • 川口さん:放射線管理区域で使用する専用の無線機「デジタルページングシステム」、通称「デジペ」です。
    現場での作業が多く、一定の場所にとどまらず、色々な場所を巡回することもあるので無線機は欠かせません。当初は、機械の運転音による周囲の騒音に慣れず、デジペからの音声を聴き取るのもひと苦労でしたが、今ではしっかりと聴き取れるようになりました。現場では、機器の音を聴針棒で聞いて異常がないかチェックすることもあるのですが、聴力が鍛えられている気がします。

原子力発電所に対する思いなどを教えてください。

  • 川口さん:学生時代、機械工学を専攻していた私は、「ものをつくる仕事」よりも、「ものを使って役に立つ仕事」がしたいと思っていました。電気事業は公共性が高く、多くのかたの生活に役立てる仕事です。その中でも、電気の安定供給に大きく貢献している原子力発電所に勤務し、自分を育ててくれた馴染み深い九州の土地と皆さんのお役に立てているかと思うと嬉しいですね。
コラム 私の充電タイム

時間があれば鹿児島のいろいろな場所へ車で出かけています。枕崎のカツオや、指宿の砂蒸し風呂などはもちろん、地元の人しか知らないような場所や食べ物を探すのが楽しいですね。私のおすすめスポットは、薩摩川内市内が一望できる寺山公園です。ここから見る夜景はきれいですよ。またスポーツも好きで、最近、フルマラソンに挑戦しようと走り込みをしています。指宿の菜の花マラソンでは、完走を目指したいと思います。

指宿菜の花マラソン参加時の写真