事業概要

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山下 隆司

周辺環境に放射線の影響がないようしっかりとチェックしています。川内原子力発電所 安全管理課(化学管理)/平成12年入社 山下 隆司

お仕事について聞いてみました

業務内容を教えてください。

  • 山下さん:私の仕事は、原子力発電所内外の水質や放射能濃度を監視することです。具体的には、発電所内ではタンクや配管などを流れる水を、発電所外では池や川の水などを採取して分析し、水質や放射能濃度に異常がないかを確認しています。周辺環境の放射能濃度については、鹿児島県に報告し、その内容は県の広報誌等で地域の皆さまにお知らせされています。

実際にどのようなものを採取して分析しているのですか?

  • 山下さん:発電所には無数の配管があり、様々なポイントで配管の中を流れる水を抽出できるようになっています。そこから原子炉内の水や、タービンを回した後の蒸気が冷やされた水を採取して分析し、水質に異常がないかをチェックしています。また周辺環境については、池などの水だけでなく、農作物や魚介類、松葉、牛乳などを定期的に採取し、わずかでも放射能濃度に変動が無いかを確認するため分析しています。農作物などは生育が悪いと分析が困難な場合もあるので、正確な数値が求められやすい作物を選ぶなど考慮しています。

難しいと感じるのはどんな時ですか?

  • 山下さん:分析結果の数値が安全な基準値内であっても、数値に大きな変動が見られれば原因の究明にあたります。採取する前にどのような作業や操作が行われていたか、また、過去に類似する事例がないかなど、他の課と協力し合いながら原因を探っていきます。
    しかし、人為的な要因だけでなく、その時の環境など複数の要因が影響している場合もあるので、様々な角度から原因を究明していくのは難しいですね。

日頃から愛用されているものはありますか?

  • 山下さん:いつも持っているのは、多色ボールペンです。
    分析では、様々な薬品や検査装置を使って、採取した水に含まれる放射能濃度などを測定します。その際、使用した薬品や注意事項などをチェックシートにメモするのに見やすいよう、多色ボールペンを使って色分けしています。見落としや、数値の記載間違いはあってはならない事なので、メモ一つとるのにも気を配っています。

原子力発電所に対する思いなどを教えてください。

  • 山下さん:私たちは、発電所内外の水質や周辺環境の放射能濃度を分析した結果から、発電所が安全に運転されている事を確認するのが仕事です。生活に欠かせない電気をつくる原子力発電所員の一人として、先輩たちが培ってきた「原子力発電は安心・安全」という基盤を、安定した数値を維持し管理する事で守っていきたいと思います。
コラム 私の充電タイム

マラソン大会へよく参加するので、休日は練習がてらに10キロメートル程、地元の川沿いをランニングしています。これまで6回「菜の花マラソン」に参加しましたが、仕事に支障がない限りこれからも出場し続けたいと思っています。最近は「西郷どん御狩場マラソン」にも出場しました。いずれは東京マラソンや、30歳の記念にホノルルマラソンへも挑戦したいですね。そのほかにも日本各地を車やバイクで旅したり、最近ゴルフクラブを手に入れたのでゴルフにも挑戦したいと思っています。

「西郷どん御狩場マラソン」参加時の写真