事業概要

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長戸 教伸

放射線管理を徹底し、発電所で働く人や地域の皆さまの安全を守ります。川内原子力発電所 安全管理課(放射線管理)/平成12年入社 長戸 教伸

お仕事について聞いてみました

業務内容を教えてください。

  • 長戸さん:発電所で働く従業員がどれくらい放射線を受けているかをチェックしたり、周辺環境の放射線量の測定などにより、発電所内外の放射線を管理しています。また、発電所で発生した粉じんや排気(気体)、排水(液体)、作業着や紙類(固体)などの低レベル放射性廃棄物の管理もおこなっています。

低レベル放射性廃棄物:放射能レベルの低い放射性廃棄物

周辺環境への放射線の影響は、どのようにチェックされているのですか?

  • 長戸さん:発電所周辺には「モニタリングステーション」や「モニタリングポスト」という放射線測定装置を設置した施設があり、大気中の放射線量を24時間連続で測定・監視しています。また、発電所周辺地域の様々な場所に設けられた「モニタリングポイント」には放射線量を測定するガラス線量計を設置しており、これを定期的に回収してチェックしています。さらに日常作業として、放射線測定装置を搭載した「モニタリングカー」で移動しながら放射線量の測定を行い、原子力発電所の運転による周辺環境への影響がないかを確認しています。なお、「モニタリングカー」は、万一の事故が起こった時、放射能汚染エリアの測定などにも活躍します。

仕事にやり甲斐を感じるのはどんな時ですか?

  • 長戸さん:「放射線を管理する」という、原子力発電所ならではの特殊な業務を任されている事にはやり甲斐を感じています。原子力発電と放射線は、切っても切り離せないものです。だからこそ放射線を安全に管理することが重要であり、その管理を任される私たちの責任は重大だと思います。
    放射線量の高いエリアでは立ち入りを制限したり、現場の作業をできるだけ短期間で終了できるよう計画・管理することで、放射線による被ばくの低減を図っています。また、放射性物質が付着した物品の搬出を防ぐため、まずは管理区域内に無用なものを持ち込ませない、そして放射性廃棄物を極力出さないように努めています。

業務に欠かせないアイテムは?

  • 長戸さん:現場ではポシェットを常に携帯しています。
    ポシェットの中には、現場作業で自分が放射能汚染しないための「ゴム手袋」や、機械の汚れや不純物を拭き取る布「ウエス」、空気中の粉じんを測定するために使用する「フィルター」など、放射線管理に必要な道具が入っています。また、いつでも放射線量を測定できるよう、携帯用の放射線測定器「電離箱サーベイメータ」もよく持ち歩いています。
    いずれも、放射線量が気になった時、測定するのに欠かせないアイテムです。

原子力発電所に対する思いなどを教えてください。

  • 長戸さん:原子力発電所は、放射性物質を扱っているので知らないうちに放射線の影響を受けているのではないかと不安に思われるかもしれません。
    しかし、放射線という目に見えないものだからこそ、数値でシビアに安全性がチェックされています。実際、発電所の運転により周囲の人が受ける放射線の量は、国が定めた目標値である年間0.05ミリシーベルトよりはるかに低い0.001ミリシーベルト未満です。地元の皆さまの安全を守るためにも、私たちは放射線管理を徹底しておこなっています。
コラム 私の充電タイム

気分転換は映画鑑賞です。マット・デイモンの出演している作品は好きでよく観に行きます。DVDも結構揃えているので、家でも楽しんでいます。
また、最近は先輩たちの影響でゴルフも始めました。上手な先輩に声をかけてもらい、グリップを握るようになって2ヵ月。週に2~3日練習して、やっとカタチになってきたところです。コースに出て、満足のいくスイングをしたいです。