プレスリリース

  • このリンクをシェア
  • ツイート

2021年4月30日
九州電力株式会社

2020年度(2021年3月期)決算についてお知らせします

 2020年度(2020年4月1日~2021年3月31日)の業績が確定しましたのでお知らせします。詳細は、決算短信及び決算説明資料をご参照ください。

1 2020年度決算概要

 当社グループにおきましては、「九電グループ経営ビジョン2030」の実現に向け、国内電気事業の収益力向上や、国内電気事業以外の事業・サービスの拡大、種まきを着実に進めるとともに、事業活動全般にわたる徹底した効率化に、グループ一体となって取り組んでまいりました。
 2020年度の業績につきましては、今冬の需給ひっ迫に伴う卸電力取引市場の価格高騰や、新型コロナウイルス感染症、特定重大事故等対処施設の設置工事に伴う川内原子力発電所の運転停止等の影響はありましたが、減価償却方法の変更により減価償却費が減少したことや、九州外での小売販売電力量等が増加したことなどにより、前年度に比べ増益となりました。
 収入面では、国内電気事業において、新型コロナウイルス感染症による減少影響はあるものの九州外の販売増などにより小売販売電力量は増加しましたが、燃料価格下落に伴う燃料費調整の影響などにより小売販売収入は減少しました。一方で、卸売販売収入や再エネ特措法交付金が増加したことなどから、売上高は前年度に比べ5.9%増の2兆1,317億円、経常収益は5.8%増の2兆1,484億円となりました。
 支出面では、国内電気事業において、減価償却費の減少はありましたが、再エネ発電事業者からの買取額の増加や今冬の卸電力取引市場の価格高騰の影響などにより他社購入電力料が増加したことなどから、経常費用は5.2%増の2兆927億円となりました。
 この結果、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益ともに前年度に比べ増益となり、経常利益は556億円、親会社株主に帰属する当期純利益は321億円となりました。

連結

(億円、%)

  2020年度 2019年度 増減 増減率
経常収益
売上高 [再掲]
21,484
21,317
20,300
20,130
1,184
1,187
5.8
5.9
経常費用 20,927 19,899 1,027 5.2
経常利益 556 400 156 39.0
親会社株主に帰属する
当期純損益
321 325

(参考)主要諸元表

  2020年度 2019年度 増減
  小売販売電力量 752億kWh 732億kWh 20億kWh
卸売販売電力量 107億kWh 75億kWh 32億kWh
  総販売電力量 858億kWh 807億kWh 51億kWh
原油CIF価格 43$/b 68$/b マイナス 25$/b
為替レート 106円/$ 109円/$ マイナス 3円/$
原子力[送電端]
(設備利用率)
217億kWh
(62.4%)
287億kWh
(82.0%)
マイナス 70億kWh
マイナス 19.6%)
(注) 販売電力量は、当社及び連結子会社(九州電力送配電株式会社、九電みらいエナジー株式会社)の合計値(内部取引消去後)
新型コロナウイルス影響マイナス20億kWh程度

2 2020年度期末配当

 2020年度の期末配当につきましては、普通株式1株につき17.5円の予定としております。

1株あたり配当金

  2020年度 2019年度 増減
中間配当 17.5円 20円 マイナス 2.5円
期末配当 17.5円 15円 2.5円
合計 35円 35円
(注) 2020年度の期末配当は、2021年6月25日に開催の第97回定時株主総会の決議をもって、正式に決定、実施する予定です。

3 2021年度(2021年4月1日~2022年3月31日)業績予想

 2021年度の業績予想につきましては、売上高は、国内電気事業において、小売・卸売販売電力量増により販売収入は増加しますが、「収益認識に関する会計基準」等の適用に伴い、再エネ特措法交付金等を売上高に計上しない方法に変更することなどから、前年度を下回る1兆5,100億円程度となる見通しです。
 経常利益につきましては、国内電気事業において、原子力発電所の稼働増による燃料費の減少などから、前年度を上回る700億円程度となる見通しです。
 また、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、前年度を上回る450億円程度となる見通しです。

連結

(億円、%)

  2021年度 2020年度 増減 増減率
売上高 15,100 21,317 マイナス 6,217
営業利益 1,000 773 227
経常利益 700 556 144
親会社株主に帰属する
当期純利益
450 321 129
(注) 2021年度の期首より「収益認識に関する会計基準」等を適用予定であるため、当該会計基準等適用前の2020年度の実績値に対する増減率は記載しておりません。

(参考)主要諸元表

  2021年度 2020年度 増減
  小売販売電力量 766億kWh 752億kWh 14億kWh
卸売販売電力量 124億kWh 107億kWh 17億kWh
  総販売電力量 890億kWh 858億kWh 32億kWh
原油CIF価格 60$/b 43$/b 17$/b
為替レート 110円/$ 106円/$ 4円/$
原子力[送電端]
(設備利用率)
315億kWh
(90.5%)
217億kWh
(62.4%)
98億kWh
(28.1%)
(注) 販売電力量は、当社及び連結子会社(九州電力送配電株式会社、九電みらいエナジー株式会社)の合計値(内部取引消去後)
新型コロナウイルス影響マイナス10億kWh程度

4 2021年度配当予想

 2021年度の配当予想につきましては、当年度の業績や中長期的な収支・財務状況などを総合的に勘案し、普通株式1株につき40円(中間、期末ともに20円)の配当を実施する予定です。

以上