石炭灰の新たな有効利用への取組み
環境配慮型モルタル補修材の開発
石炭灰の新たな利用方法として、苅田発電所から排出される石炭灰(注1)の特徴(耐酸性・自硬性)に着目し、モルタル補修材(注2)の開発に大学、メーカー、グループ会社と共同で取り組みました。
従来の補修材と比較して耐酸性・耐塩害性・耐摩耗性で優れているだけでなく、製造過程でのCO2排出量が少ないなど環境に優しい製品を開発し、2014年2月、環境配慮型モルタル補修材として株式会社SNCから販売を開始しました。
酸性劣化が厳しい温泉地域や塩害の被害を受けやすい沿岸部などでのコンクリート構造物の補修に有効であり、当社発電所の補修工事でも実際に使用しています。
注1:苅田発電所は加圧流動複合発電方式(PFBC)のため、一般の石炭灰と異なり石こう成分が含まれる。
注2:モルタル補修材とは、コンクリート構造物の補修工事等で使用されている補修材を呼ぶ。
開発した補修材の特徴・効果的な施工場所
特徴 | 効果的な施工場所 |
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耐酸性 | 温泉施設、下水道施設など |
耐塩害性 | 海洋施設、凍結防止材散布箇所など |
耐摩耗性 | 発電水路、農業用水路など |
コンクリート構造物の酸性劣化状況【補修前】
モルタル補修材による仕上がり状況【補修後】