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１．電源ベストミックスの推進


電源ベストミックスとは，電源開発において，供給の安定性，発電コスト，環境への影響など様々な面から総合的に検討した結果，最適と考えられる電源構成のことです。
　九州電力は，発電時に二酸化炭素（ＣＯ2）を排出しない原子力を中核に，ＣＯ2排出量が少ないＬＮＧ火力，環境への影響面では他電源と比べ劣るものの豊富な資源を持つ石炭火力，国内資源を有効に活用できる水力や地熱などをバランスよく組み合わせた発電所づくりを進めています。

●九州電力の電源設備構成比推移
九州電力の電源設備構成比推移グラフ		 ●九州電力の電源別発電電力量構成比推移
九州電力の電源別発電電力量構成比推移グラフ

【電源開発の基本方針】
● 原子力
95年度末設備量　408万kW
川内原子力発電所写真
川内原子力発電所
　供給の安定性，経済性，環境特性に優れた電源であることから，ベース電源の中核として，安全性の確保を最重点としつつ，開発を進めています。

● 火力
ＬＮＧ火力　95年度末設備量　406万kW
石炭火力　　95年度末設備量　251万kW
LNG火力「新大分発電所」写真
LNG火力「新大分発電所」
　燃料多様化の観点からＬＮＧ火力，石炭火力の開発を進めるとともに，地球環境保全及びエネルギー有効利用の観点から，一層の熱効率向上に努めています。

●揚水
95年度末設備量　115万kW

負荷追従性に優れ，起動停止が迅速に行えることから，ピーク時及び緊急時対応用として開発します。

● 水力
95年度末設備量　278万kW
● 地熱
95年度末設備量　 18万kW
地熱「八丁原発電所」写真
地熱「八丁原発電所」
　国内エネルギーの有効活用，地球環境保全の観点から，広く調査を進め，経済性，立地環境面及び技術面を考慮して，計画的に開発を進めています。

● 新エネルギー
95年度末設備量　530万kW
甑島風力発電所写真
甑島風力発電所
　風力，太陽光発電などについて将来の本格的導入を目指し，実証試験に積極的に取り組んでいます。

【ＣＯ2排出量】

ＣＯ2排出量は，原子力の稼動状況，水力の出水状況及び火力発電の熱効率などにより影響を受けます。
中でも設備容量の大きい原子力発電の影響は，極めて大きくなっています。
九州電力は原子力発電所の建設・運転にあたり，安全管理を徹底し，高利用率の維持を図っており，1994年3月の玄海原子力3号（118万kW）の運転開始以降，総発電電力量の増加にもかかわらず，原子力発電電力量の増加によりＣＯ2 排出量は横ばいとなっています。

●九州電力のＣＯ2排出量推移
九州電力のＣＯ2排出量推移グラフ
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