サステナビリティ

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(1).環境問題対応方針-主要課題-


 九州電力は,従来より硫黄酸化物や窒素酸化物の排出削減に取り組むとともに,環境負荷の少ない原子力発電の推進や火力発電における熱効率の向上など環境保全に資する諸施策を実施してきました。
 今後も,「地球温暖化の原因といわれる二酸化炭素(CO2)の排出抑制」,「産業廃棄物のリサイクル」,「負荷平準化・エネルギー利用の効率化」などを中心に環境活動に積極的に取り組んでいきたいと考えています。

【二酸化炭素(CO2)の排出抑制対策】

 九州電力は,原子力の開発などによりCO2排出量の低減に努め,発電電力量あたりの排出量(原単位)を1990年度のレベル以下に維持してきております。
 発電時にCO2を排出しない原子力発電は,地球温暖化防止に最も効果的であり,安全性を前提とした原子力の開発は,省エネルギー方策などとともに,積極的に推進していく必要があります。


CO2排出量原単位=
CO2総排出量(炭素換算kg)

総発電電力量(kWh)

●九州電力のCO2排出量原単位推移
九州電力のCO2排出量原単位推移グラフ



《参考》

●九州電力のCO2排出抑制への取り組み

 CO2総排出量を抑制するためには,CO2排出量原単位を小さくし,かつ総発電電力量を抑制する必要があります。
 このうち,CO2排出量原単位については,発電を行う九州電力がその低減に取り組むものですが,総発電電力量は電力消費量そのものであり,主として消費サイドにおいて省エネルギーなどにより抑制することができます。

CO2排出抑制の図説

【産業廃棄物のリサイクル】

 九州電力は,火力発電所から排出する石炭灰をはじめ,年間約50万トンの産業廃棄物を発生しており,リサイクル率は,45%となっています。
 今後も,産業廃棄物の減量化,適正処分,リサイクルの促進に努めていく必要があります。

●九州電力の産業廃棄物処理状況(1994年度)
九州電力の産業廃棄物処理状況(1994年度)グラフ

【負荷平準化・エネルギー利用効率化】

 近年,冷房需要の増加により,昼夜間・季節間の需要格差は年々拡大しています。このままでは,発電設備は,夜間,効率の低い低出力で運用されることになり,総合発電効率の低下をもたらします。
 昼間の最大電力需要を抑制(ピークシフト)して,夜間の最小電力需要を底上げ(ボトムアップ)できれば,総合発電効率の向上はもちろんのこと,発電・輸送設備の新増設も抑制することができ,ひいてはCO2排出量などの環境負荷の低減につながります。
 九州電力では,電気温水器や蓄熱式ヒートポンプの普及など負荷平準化対策を推進し,設備の効率的な運用を図るとともに,省エネルギーなどエネルギー利用の効率化を進め,環境負荷の低減に努めていく必要があります。

●九州電力の最大電力更新日の昼夜間格差推移
九州電力の最大電力更新日の昼夜間格差推移グラフ
●九州における一日の電気の使われ方
グラフ