旬感たび：【宮崎県・椎葉村】日本三大秘境 古き良き山里を訪ねて

宮崎県北西部に位置し、「日本三大秘境」に数えられる椎葉村。分け入って進めば、どこか懐かしく感じる日本の豊かな山村風景が広がっている。

そんな山奥の地で、企業のワーケーション受け入れや野外研修サービスを手掛ける移住者がいると聞いて、オフィスを置く村の交流拠点施設を訪ねた。

「やさしく大らかで、オープンマインドな農家さんたちとの交流で、心が洗われました。あたたかな椎葉の方々に恩返しがしたいと思い、この村で仕事を始めたんです」と、移住のきっかけを語る上野諒さん。「椎葉でしか生まれない仕事やチームビルディングがあるはずです」と、村で過ごす意義を教えてくれた。

登山や渓流釣り、キャンプに最適な自然。落ち着いて仕事ができる充実した環境。さらに、ダムツアーや山ヨガなどのアクティビティを交えながら、特別な体験ができる場所。

見えないパワーに満ちた椎葉村は、まるで山の神に見守られているように神々しく、生命力にあふれている。

椎葉の新そばは12月下旬から。焼畑農法で収穫したそばの実を自家製粉して、独特の香りのある十割そばを提供する。椎葉産のとうきび入りご飯や秘伝のゆず胡椒も評判。

「民宿 焼畑」が営む、焼畑農法やひえつき体験などの伝統的な文化を体験できる施設。冬はそば打ちやこんにゃく・ジャム作り、雪が積もればかまくら作りやそり体験が可能。

地元名産の栗を使った「栗ームバターサンド」がオンライン販売で一躍人気に。季節の果物を使った洋菓子も販売する。「塩キャラメルバターサンド」は2020年11月に新登場したばかり。