現在、世界のエネルギーの大部分は石油や石炭などの化石燃料に頼っていますが、その資源には限りがあります。
世界のエネルギー需要は、経済発展や人口増加に伴い、中国やインドなどアジア地域を中心に今後も増大することが予測されており、消費国による資源獲得競争が激化してきています。そのため、世界のエネルギー需給は逼迫し、今後、必要なエネルギー資源の確保が難しくなることが懸念されています。
特に、エネルギー資源の乏しいわが国は、エネルギー自給率が4%(原子力を国産エネルギーとする場合は18%)と低く、大部分を海外からの輸入に頼っていることから、世界のエネルギー情勢に大きく影響されることとなり、エネルギーセキュリティの確保が極めて重要です。
さらに、地球温暖化への対応として、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出削減に向けた取組みが喫緊かつ永続的な課題となっています。
当社においては、エネルギーの長期安定確保及び国が目指す低炭素社会の実現に向けて、原子力の安定・安全運転を継続するとともに、太陽光や風力などの再生可能エネルギーの積極的な導入及び省エネルギーの推進に取り組んでいます。
原子力発電についてはエネルギーセキュリティ面や地球温暖化対策面から、安全・安定運転を大前提として、その重要性は変わらないものと考えています。現在、福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、国レベルでエネルギー政策の見通し議論が行われており、当社は今後の議論の方向性に沿って適切に対応していきます。
| (1) | 燃料となるウランの供給先が、カナダ、オーストラリアなど政情の安定した国なので、安定した燃料の確保ができます。 |
| (2) | 火力発電に比べ、少量のウラン燃料で大量の電気をつくることができるので、大幅な化石燃料資源の節約になります。また、ウランは輸送・貯蔵も容易です。 |
| (3) | 原子燃料を一度原子炉に入れると、約1年間は取り替えずに発電できます。 |
| (4) | 原子力発電所で使い終わったウラン燃料を再処理し、まだ残っているウランや新たにできたプルトニウムを取り出して再利用すれば、資源の有効利用を図ることができます。 |
| (5) | 発電時に地球温暖化の原因となるCO2を出さないため、地球温暖化対策として極めて有効です。 |
原子力発電所を設置するためには、以下の条件があります。
| ○ | 原子力発電所を建設するために必要な「広い敷地」が確保できること |
| ○ | 安全上重要な設備を設置するため、地震の影響が小さい「強固な岩盤」があること |
| ○ | タービンを回したあとの蒸気を水に戻す大量の冷却水が必要であり、そのために海岸沿いに設置する必要があること |
日本では、これらの条件を満足する用地を都会など電力消費地に確保することは極めて難しいといえます。
風力や太陽光発電は、天候によって発電量が左右され、安定した電力供給が難しいなどの課題があります。
しかしながら、当社は、国産エネルギー有効活用の観点から、また、地球温暖化対策面で優れた電源であることから、風力・太陽光・バイオマス・水力・地熱等の再生可能エネルギーの開発、導入を積極的に進めています。風力および太陽光については、平成32年度までに設備量であわせて250万kWの導入に向け取り組んでいきます。
なお、福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、現在国レベルでエネルギー政策の見通し議論が行われており、当社は今後の議論の方向性に沿って適切に対応していきます。
当社は、エネルギーの長期安定確保および国が目指す低炭素社会の実現に向けて、原子力の安全・安定運転を継続するとともに、太陽光や風力などの再生可能エネルギーの積極的な導入、火力の高効率化を推進しています。
現在、福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、国レベルでのエネルギー政策の見直しが行われています。当社は、その方向性に沿って、今後の電源開発を検討していきます。