事業概要

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原子力発電所の運転延長に向けた取組み

原子力発電所の高経年化技術評価及び運転期間延長認可制度の概要

 原子力発電所では、所定の性能を維持するために、機器を長期間使用することを前提として、今まで実施してきた点検補修や取替えやその対応に加え、更なる安全性・信頼性の向上を目指して、点検や検査の充実を図っています。
 当社は、法律に基づき高経年化技術評価を実施し、原子力規制委員会へ申請しています。

 また、現在の法律では、原子力発電所を運転できる期間が運転開始から40年となり、その期間満了までに認可を受けた場合は、1回に限り最大20年延長できるしくみとなっています。

原子力発電所の高経年化対策の概要のイメージ
  1. 通常の保全活動
    運転中の監視や定期検査等を入念に行い、機器の状態に変化がないかを常に確認しています。
    これらの結果を踏まえ、点検計画を立て、予防保全的に取替等を行い、常に機器が健全であるよう管理しています。
  2. 高経年化技術評価
    運転を開始して30年が経過する前に、これまでの運転経験や最新知見等を踏まえ、長期間(運転開始から60年間の運転を仮定)安全に運転が継続できるか、今後、機器の状態がどのように変化するかを評価します。(健全性評価)
    また、これまでの点検等で十分であるかを評価し、新たに追加するものについて検討し、施設管理方針を策定します。(現状保全評価)
    その後も10年ごとに実施します。
  3. 施設管理方針の実施
    これまでの点検や新たに追加した点検を、30年を超える定期検査等から計画的に実施し、より一層の安全性を確保します。
  4. 運転期間延長認可申請
    運転期間を延長するには、特別点検及びそれらの結果などを踏まえた高経年化技術評価を実施し、長期間の運転に問題ないことを確認し、国の認可を受ける必要があります。
  5. 特別点検
    取替えの難しい原子炉容器、原子炉格納容器及びコンクリート構造物を対象として、運転開始35年以降に採取された電流や超音波等の非破壊検査のデータ等について、詳細に確認・評価します。