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川内原子力発電所における放射性よう素の検出についてお知らせ

平成23年4月14日

川内原子力発電所における放射性よう素の検出についてお知らせ

 川内原子力発電所では、発電所周辺に設置しているモニタリングステーション(正門西)※1において空気中から降下してきた塵をサンプリングし放射性物質の濃度を測定していますが、本日、ごく微量の放射性物質(よう素131)を検出しました。

 また、発電所の各建屋から排気される空気をサンプリングし、1週間捕集して定期的に放射性物質の濃度を測定していますが、本日、ごく微量の放射性物質(よう素131)を検出しましたのでお知らせします。

 なお、川内原子力発電所のプラント状況※2に異常はなく、排気筒モニタ等の放射線モニタの指示値にも有意な変動はありませんでした。また、現在、福島での事故を踏まえ、全国的に測定が行われており、各所で同じ放射性物質が検出されていることから、本事象は川内原子力発電所に起因したものではないと判断しています。

 今回確認された放射性物質の量はごく微量であることから、環境への影響はなく健康への影響もありません。

※1 原子力発電所の敷地周辺に設置される放射線監視施設。空気中の放射性物質濃度、放射線量率、積算線量などが測定される
※2 川内原子力発電所1,2号機は通常運転中

○検出された放射性物質濃度

測定日 採取期間 採取場所 放射性物質の種類 濃度
(ベクレル/m
4月14日 4月4日~4月13日 川内原子力発電所
モニタリングステーション
(正門西)の降下物
よう素131 4.2
測定日 採取期間 採取場所 放射性物質の種類 濃度
(ベクレル/m
4月14日 4月6日~4月14日 川内原子力発電所1号機
原子炉補助建屋排気筒
よう素131 0.0021
4月8日~4月14日 川内原子力発電所1号機
原子炉格納容器排気筒
よう素131 0.0016
注1) ベクレル:放射線を出す能力を表す単位
注2) モニタリングステーションでは、空気中に浮遊している塵を空気と一緒にフィルターを通して捕集し測定するもの(ベクレル/m)と、一定の面積の場所に降下してきた塵を捕集して測定するもの(ベクレル/m)があります。

(参考)検出された放射性物質濃度について

モニタリングステーションで検出されたよう素131の量から受ける放射線量は、0.0012マイクロシーベルトで、この値は、人が1年間に自然界から受ける放射線量である2,400マイクロシーベルトの200万分の1です。
排気筒で検出されたよう素131の値は、国が定める環境(周辺監視区域外の空気中)の放射性物質の濃度限度である5ベクレル/mの約2,000~3,000分の1です。

以上