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見解12

使用済MOX燃料の扱いについて

広告内容

MOX燃料を再処理する国はゼロ

フランスでわずか約12トン試験的に再処理しただけで今後の計画はまったくありません。

〈九州電力〉「当面の間、原発で貯蔵、管理」 当面って500年?永久? 熱くて、冷えるのも遅すぎる!

六ヶ所村再処理工場ではプルサーマルの使用済みMOX燃料の再処理はできません。

プルサーマルの使用済みMOX燃料の再処理は技術的に困難で経済的にも割が合わず非現実的。
行き場がなく、玄海原発が最終処分場になってもまったくおかしくありません。

当社見解

国内では、日本原子力研究開発機構(旧核燃料サイクル開発機構)東海再処理工場において、新型転換炉「ふげん」の使用済MOX燃料約20トンを再処理した実績があります。また、フランスの再処理工場で2004年までに約22トンを再処理した実績があり、今後も再処理を行う計画を策定中と聞いています。このように、使用済MOX燃料についても、使用済ウラン燃料と同じ処理方法で再処理することが可能です。

2005年10月に原子力委員会が決定した原子力政策大綱では、「使用済燃料は再処理する」という基本方針を踏まえ、プルサーマルに伴って発生する軽水炉使用済MOX燃料の処理の方策について2010年頃から検討を開始し、処理のための施設の操業が六ヶ所再処理工場の操業終了に十分間にあう時期までに結論を得ることとされています。このような状況を踏まえ、玄海3号機で発生する使用済MOX燃料については、当面の間、発電所で貯蔵、管理し、国の定める方針に沿って処理することを検討していきますが、その期間が500年、永久と言うことはありません。

使用済燃料の発熱量は時間とともに低下しますが、使用済MOX燃料は使用済ウラン燃料に比べてこの低下が相対的に遅いため、長期的には使用済MOX燃料の発熱量が高くなります。(ただし、原子炉から取り出した直後の両者の発熱量はほぼ同じです。)

しかし、玄海3号機の使用済MOX燃料を貯蔵する使用済燃料ピットの冷却能力については、このような長期的に発熱量が大きいという使用済MOX燃料の特性を考慮しても問題ないことを確認しています。

従って、使用済MOX燃料は将来再処理工場などへ搬出されるまでの間、原子力発電所において安全に貯蔵することができます。

図:玄海3号炉 使用済燃料崩壊熱曲線

玄海3号炉使用済燃料崩壊熱曲線図