プレスリリース

  • このリンクをシェア
  • ツイート
プレスリリース
平成18年6月21日
九州電力株式会社

苅田発電所新第1号機の運転再開について

 苅田発電所新第1号機は,ボイラーチューブから蒸気が漏洩したため,2月7日より運転を停止し点検・補修を行ってきました。
 原因の把握及び対策を完了し,6月22日には運転を再開できることとなりましたのでお知らせします。



以上
〔参考〕
  苅田発電所 新第1号機の概要
  ・所在地 福岡県京都郡苅田町大字長浜町1番地1
・型式 加圧流動床複合発電方式
・出力 36万kW
・燃料 石炭
・営業運転開始 平成13年7月3日
・運転時間 約25,000時間
・起動回数 105回

[点検結果]
管材質 サイズ(厚さ) 漏洩管 その他
減肉管
蒸発器管 ボイラー・熱交換器用合金鋼
(STBA22)
直径38.1mm(8.7mm) 1本
(破孔)
再熱器管 ボイラー・熱交換器用ステンレス鋼
(SUS310J1TB)
直径48.6mm(4.6mm) 1本
(破孔)
30箇所

  漏洩管については,新パネルに取替え完了。
全192パネルを点検した結果,漏洩管以外で30箇所の減肉がみられたが,全て必要肉厚を満足していた。

〔原因と再発防止策〕
  原因
加圧流動床ボイラーにおいては,ボイラー燃料(石炭)の上昇流で管の表面が摩耗する。今回は再熱器管の一部箇所が,局所的に石炭の上昇流の直撃を受け,摩耗破孔に至った。
(蒸発器管の破孔は,再熱器管の破孔箇所からの蒸気噴出によるもの。)
再発防止策
全類似箇所注1に,耐摩耗被膜形成注2を実施した。
注1  減肉がみられた30箇所を含む384箇所(類似箇所は1パネル当たり2箇所)。
注2  耐摩耗被膜形成とは,チューブ表面に硬化処理を施すこと。
[漏洩発生部位]
漏洩発生部位を表した図