プレスリリース

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プレスリリース
平成18年8月2日
九州電力株式会社

電気自動車用大型リチウムイオン電池の開発着手について


 九州電力株式会社は,三菱重工業株式会社と共同で開発を進めてまいりました電力貯蔵用大型リチウムイオン電池の技術を応用し,新たに電気自動車(以下,EV)やプラグインハイブリッド自動車等に適した大型リチウムイオン電池の開発に取組んでいくことといたしました。今年度中に三菱自動車工業株式会社などの各自動車メーカへサンプルの提供を行い,各種性能の検証及び低コスト化の検討をおこなってまいります。

 今回開発するEV用電池は,これまでに開発した電力貯蔵用リチウムイオン電池をベースに,更なる高性能化(エネルギー密度や出力密度の大幅な向上)を図ることにより,これまでのEVの課題であった走行距離の延伸に加え,急速充電についても可能となります。
 今後は,両社ともに組織の強化や研究設備の増強等を行い,研究開発を加速させていくとともに,電力貯蔵用電池を含め,他用途への適用拡大による低コスト化の検討をおこなってまいります。

 また,九州電力では,EV普及を運輸部門のCO排出量削減による環境問題への社会的貢献及び新規電力需要の創出と位置づけ,今後社用車へのEVの積極的な導入と普及時に必要となるインフラ整備面について検討をおこなっていく予定です。

 なお,既に開発済であります電力貯蔵用リチウムイオン電池については,平成15年度から,系統連系した国内初の電力貯蔵システムとして検証を開始しております。また,平成17年度からは,オール電化の一般住宅へも電力貯蔵システムを設置し,負荷平準化や非常用電源としての機能を検証するためにフィールド試験を実施中です。


以上

<問合先> 九州電力株式会社 総合研究所 リチウム電池・EV推進グループ
足立 和之(電話番号:092-541-0645)

添付ファイル PDFファイル 別紙 (20KB)