プレスリリース

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プレスリリース

平成22年2月4日
九州電力株式会社

「小型スモールパンチクリープ試験装置」の開発について


 当社は、株式会社神戸工業試験場と共同で、少量の試料で材料劣化評価のクリープ試験が実施できる、世界最小・最軽量の『スモールパンチクリープ試験装置』を開発しました。

 これまで、発電設備のボイラー配管の劣化状況を評価するには、配管の一部を切り出して試料を作製する必要がありました。
 また、近年、配管表面から微小試料を採取(※)し評価に用いるスモールパンチクリープ試験の技術研究が進んでおりますが、現状では試験装置が大型で重いため設置場所や取扱いの面で課題がありました。

  そこで当社は、小型で軽量のスモールパンチクリープ試験装置の開発に取り組んでまいりました。

 今回開発した装置は、試料の変形測定や温度測定の精度向上を図り、微小な試料サイズに対応し得るものとするとともに、従来の装置と比較してサイズが約1/10、重量が約1/5、そして低価格化を実現しており、ユーザー側の導入が容易になります。

  本装置は、発電設備のみならず、その他産業の設備についても、材料劣化状況が確認でき、試験費用の低減にも繋がることから、広く需要が見込まれます。

  当社では今後も、設備の安定運用や保全コスト低減を目指した技術開発を推進し、社会貢献にも寄与してまいりたいと考えています。

以上

(※) 材料表面の微小試料は、平成18年3月に当社が発表した『放電サンプリング装置』で採取できます。
問合せ先: 総合研究所 機械・金属グループ
(担当 金谷)
電話番号: 092-541-0729

添付ファイル PDFファイル (別紙)小型スモールパンチクリープ試験装置 (401KB)