
株式会社商船三井
株式会社フェリーさんふらわあ
九州電力株式会社
LNG燃料フェリー「さんふらわあ くれない」へのLNG燃料供給を開始
-日本初 スキッドを用いたTruck to Ship方式を採用-
株式会社商船三井(以下、「商船三井」)が発注し、商船三井のグループ会社である株式会社フェリーさんふらわあ(以下、「フェリーさんふらわあ」)が運航する日本初のLNG燃料フェリー2隻(注)のうち第1番船「さんふらわあ くれない」(以下、「本船」)は、本日、大分県別府港(第三埠頭北岸岸壁)において、九州電力株式会社(以下、「九州電力」)から、初めてLNG燃料の供給を受けました。
LNG燃料供給にあたっては、国内で初めてスキッドと呼ばれる導管装置を用いてタンクローリー4台と本船を接続し、Truck to Ship方式※で行いました。従来のLNG燃料船とタンクローリーを1台ずつ繋いでLNG燃料の供給を受ける方法とは異なり、スキッドを用いることで、本船は同時に4台のローリーからより短時間でLNG燃料の供給を受けることが可能になりました。LNG燃料は、九州電力のグループ会社である大分エル・エヌ・ジー株式会社からタンクローリーで出荷し、燃料輸送及び本船への供給作業については、株式会社ニヤクコーポレーションが実施しました。
※ 船舶へのLNG供給手法の一つ。係留中のLNG燃料船に対して、岸壁に駐車したタンクローリーからLNGを供給する方式
本船は、フェリーさんふらわあが運航する大阪~別府航路に投入され、2023年1月13日の大阪発別府行きより営業航海を開始します。それ以降は原則として別府港への寄港時にLNG燃料供給を受けます。なお、今回供給されたLNG燃料については営業航海開始に向けた試運転用として使用する予定です。
LNG燃料は、硫黄酸化物をほぼ排出せず、従来の燃料油に比べて二酸化炭素の排出量を約25%削減できるなど、GHG排出削減効果を有しており、現時点で船舶燃料の低炭素化を実現する最も有効な燃料です。商船三井、フェリーさんふらわあ、九州電力は、今後とも環境負荷の低いLNGを積極的に使用し、低炭素社会の実現に貢献していきます。
タンクローリー4台とスキッドによるLNG燃料供給の様子


(注)関連プレスリリースをご参照ください。
【商船三井】
2019年11月20日付 「日本初のLNG燃料フェリー「さんふらわあ くれない」「さんふらわあ むらさき」2隻の建造を決定~最新技術による「環境負荷の低減」及び「モーダルシフトへの対応」の達成と「伝統の継承」を共立させた大型フェリー~」
2022年3月3日付 「日本初のLNG燃料フェリー「さんふらわあ くれない」の命名・進水式を実施~2023年1月より大阪~別府航路に就航~」
2022年8月30日付 「LNG燃料フェリー「さんふらわあ むらさき」の命名・進水式を実施~当社グループ発注済LNG燃料フェリー4隻の2番船が就航~」
【三社連名】
2021年3月29日付プレスリリース 「日本初のLNG燃料フェリー「さんふらわあ くれない」「さんふらわあ むらさき」2隻へのLNG燃料供給に関する基本協定書を締結しました」
会社概要
会社名 | 九州電力株式会社 | 株式会社商船三井 | 株式会社フェリーさんふらわあ |
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代表取締役社長 | 池辺和弘 | 橋本剛 | 赤坂光次郎 |
本社所在地 |
福岡市中央区 渡辺通二丁目1番82号 |
東京都港区 虎ノ門二丁目1番1号 |
大分県大分市 生石五丁目3番地1号 |
以上