三菱重工業株式会社による関西電力株式会社原子力発電所用の取替用配管の工場製作において,不適切な取扱いがなされていたことに鑑み,川内原子力発電所において調査を行った結果,問題のないことを確認しました。概要は次のとおりです。
三菱重工業株式会社の工場において,関西電力株式会社の原子力発電所用の取替用配管製作時,同一仕様の配管部品を誤って取り付け,製造履歴を管理する刻印を打ち替えるという不適切な取扱いが行われていました。
同一仕様の部品であることから安全上問題はありませんが,品質管理上の問題があります。
三菱重工業株式会社が調査した結果,工場内で同時期に同一仕様の配管が複数存在した中に,川内原子力発電所2号機の配管も含まれていました。
このことから,念のため2号機第16回定期検査において,該当する配管の刻印と製造時の記録を三菱重工業株式会社と当社で照合し,配管が間違いなく製作され取付けられていることを確認しました。
三菱重工業株式会社は,二度と発生しないように品質管理のあり方を根本から見直し,品質記録の重要性に関する意識改革や工場での作業手順の点検等,様々な対策に取組んでおります。
当社としても,引き続き,三菱重工業株式会社の対策が適切に実施されるよう指導してまいります。
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