エネコミ

2016年5月配信

2016年 4月21日
[熊本地震]規制庁/川内1、2号機停止「必要ない」

 原子力規制庁の櫻田道夫・原子力規制部長は20日開かれた衆議院経済産業委員会で、熊本地震と稼働中の九州電力川内原子力発電所1、2号機について、「現時点で停止を求める必要はないというのが、原子力規制委員会の判断だ」と述べた。震源断層とされる『布田川・日奈久断層帯』について、櫻田部長は、「川内の審査では断層帯が連動して動くことを想定している。長さ92キロメートル、マグニチュード8.1の想定を織り込んで川内の基準地震動(Ss)を定めた」と強調。同断層帯の活動は、審査で想定した範囲内にとどまっていると説明した。
 林幹雄経済産業相は、高い独立性を有する規制委の判断を尊重するとし、政治的判断で停止を求めることは「現時点で考えていない」とした。いずれも落合貴之議員(民進党)の質問に対する答弁。

(電気新聞2016年4月21日付2面)