九州電力苓北発電所2号機(石炭、70万キロワット)が3日の午前2時39分に運転を停止した。ボイラーに送る水の量が増えたことやボイラー上部付近から異音を確認したことから蒸気漏えいの疑いがあると判断した。点検の準備を進めているが、復旧の見通しは立っていない。当時、同機は出力66万キロワットで運転していた。
九州電力が4月8日に発表した今夏需給見通しによれば、2013年並みの猛暑となった場合、7月の需要は1564万キロワットで供給力は1857万キロワットを確保できるとしていた。苓北2号機の停止で供給力は1787万キロワットに低下するものの予備率は約14.2%を確保できる見通しだ。
(電気新聞2016年7月5日付2面)