鹿児島県の三反園訓知事は28日、県議会に提出した補正予算案の提案理由説明を行った。「原子力問題検討委員会(検討委)」を設置するための経費として約300万円を計上した補正予算案は12月16日に採決することが決まった。一方、九州電力川内原子力発電所1号機は12月11日に並列する計画で、その数日前に原子炉を起動する。
三反園知事は提案理由の説明で「予算が認められたら、速やかに(検討委)を設置する」と述べた。また九州電力から提出される特別点検の結果報告について検討委で検証・確認を行い、その結論を踏まえて「総合的に判断する」としている。
検討委は、川内原子力の安全性などについて専門的・技術的見地から意見・助言を行うための組織。12人程度の有識者で構成されるが、メンバーについて三反園知事は明らかにしていない。
(電気新聞2016年11月30日付2面)