エネコミ

2017年1月配信

2016年 12月28日
佐賀県、九州電力・玄海原子力再稼働で「意見を聴く委員会」が初会合

◆「率直な意見」呼び掛け

 20日に設置された佐賀県の「玄海原子力発電所の再稼働に関して広く意見を聴く委員会」(会長=副島良彦副知事)は26日、佐賀県庁で初会合を開催した。農業協同組合や商工会議所、医師会など様々な分野の代表者から構成される同委員会の委員30人のうち25人が出席し、今後の議論の進め方などについて意見を交わした。
 副島会長は冒頭あいさつで「玄海原子力について率直な意見を頂きたい」と呼び掛けた。同委員会では、事務局から玄海原子力の概要や東京電力福島第一原子力発電所事故後の原子力を巡る動向などについて説明を行った。
 同委員会は委員会として山口祥義知事に答申などを行う予定はない。山口知事は同委員会からの意見を参考に、玄海原子力再稼働に関する地元同意について判断する。
 同委員会は今回を含め3回程度開催する予定で、次回は玄海原子力3、4号機の審査書案決定後になるとみられる。
 また同委員会に専門的助言を行うために設置された原子力安全専門部会も翌27日に、佐賀市内で初会合を開いた。地震学や基礎放射線医学の専門家など7人の委員に対して九州電力発電本部の林田道生部長らが玄海原子力の安全対策などについて説明した。
 専門部会では、2017年1月18日に玄海原子力の視察を予定している。

(電気新聞2016年12月28日付2面)