記録的な大雨に見舞われた福岡県、大分県では5日午後から一部地域で停電が発生した。九州電力によると、福岡県朝倉市、大分県日田市などで最大約6400戸(5日午後9時)が停電した。九州電力は本店に非常災害対策総本部を設置し、早期復旧に全力を挙げている。また、九州電力の夜明ダム(日田市、1万2千キロワット)管理所が損壊する被害が発生。当時、ダムは無人で人的被害はなかった。ダム本体に異常は確認されなかった。
大雨による停電は福岡県朝倉市、東峰村、大分県日田市などで約3400戸(6日午後4時時点)発生している。
夜明ダムの管理所は5日午後6時半に損壊した。九州電力は雨量の増加に対応するため、ダムゲートを開く操作を実施。現地に社員ら14人を派遣して開放操作を5日午後9時36分に開始し、6日午前0時35分に完了した。
九州電力は、天候の回復を待って、詳しい被害状況を調べる考え。引き続き、社員によるダム本体の監視や河川パトロールを実施している。
(電気新聞2017年7月7日付1面)