九州電力は5日、電気ビル新館(福岡市)にショールーム「きゅうでんe―住まいる福岡」をオープンした。住宅リフォームのショールームで、IH調理器はもちろんキッチンのリフォームやバリアフリーなどを実際に体感できる。渡辺義朗取締役・常務執行役員・エネルギーサービス事業統括本部副統括本部長・営業本部長は「リフォームの顧客と九州電力がつながる場」と位置付け、オール電化の導入拡大に意欲をみせる。
同日朝、豊馬誠執行役員・福岡支社長と松村達宏・福岡営業センター長、讃岐賀代子・福岡営業所長がテープカットを行い、開館を祝った。
同施設の特徴の一つはリフォームにターゲットを絞ったこと。九州地域は新築戸建て住宅の約7割がオール電化を採用しており、リフォームをきっかけにオール電化のさらなる普及拡大につなげる方針だ。
「快適な生活」という視点でオール電化をPRしているのも特徴だ。最新家電や、各メーカーのロボット掃除機の比較コーナーを設けるなど快適な生活を体感してもらうための材料をそろえた。
同施設は「快適生活」「バリアフリー」「住宅構造」の3つの体験ゾーンで構成。「バリアフリー体験ゾーン」では、リフォーム前後の玄関や階段を高齢者の立場で体感できる。「住宅構造体験ゾーン」では断熱材の使用効果などを確認できる。
今後、自前のショールームを持たない中小の工務店に対し、商談の場としての利用を働き掛けることでオール電化導入を加速する狙いもある。
「きゅうでんe―住まいる福岡」は23、24日にオープニングイベントを開催する予定だ。
(電気新聞2017年9月6日付3面)