九州電力玄海原子力発電所3号機の使用前検査が11日から始まった。検査では安全対策設備が工事計画認可通りに施工されているか、原子力規制庁の検査官らと設備を確認する。同日午前、規制庁の高須洋司・統括監視指導官らが発電所入りし、品質管理の方法などに関する確認に着手した。
九州電力は8月28日、玄海3号機の使用前検査申請書を原子力規制委員会に提出した。施設や工程ごとにつくる実施要領書に基づき、準備が整った検査から順次始め、全ての項目を消化した時点で検査完了となる。
申請書に明記した同社の予定では、燃料装荷後、来年1月に原子炉を起動・並列し、定格出力運転に移行。最終的な検査を経て、2月をめどに営業運転を再開する予定だ。
(電気新聞2017年9月12日付1面)