エネコミ

2017年11月配信

2017年 11月1日
[17年度中間決算]九州電力/自己資本比率13.6%に

 九州電力が31日発表した2017年度中間連結決算は3年連続の黒字を確保した。売上高は前年同期比6.6%増の9892億円、経常利益は同21.4%減の788億円となり、5年ぶりの増収減益だった。燃料費調整制度による期ずれ影響や電力システム改革に伴う諸経費の増加などが収益を押し下げる要因となった。
 営業利益は同19.4%減の925億円。純利益は同13.3%減の706億円となった。販売電力量は契約電力の減少などから同3.3%減の382億9千万キロワット時。
 運転中の川内原子力発電所1、2号機による収支改善効果は600億円程度だという。
 収入面では販売電力量の減少があったものの、燃料費調整の影響による料金単価の上昇などで電灯電力料が増加したことや、再生可能エネルギー特措法交付金が増加したことなどがプラス要因となった。
 16年度末に12.0%だった自己資本比率は13.6%に改善した。九州電力は21年度末に連結ベースで自己資本比率20%程度を目標としている。
 中間配当は1株当たり10円。A種優先株式は総額17.5億円の中間配当を実施する。
 9月に公表した通期業績予想に変更はない。売上高1兆9450億円、経常利益650億円。営業利益950億円。純利益500億円としている。

(電気新聞2017年11月1日付3面)